「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」の前提条件と 「ファイルシステムを拡張するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、growfs(1M) コマンドを使用して UFS を拡張します。詳細は、 growfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
# df -k Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on ... /dev/md/dsk/d10 69047 65426 0 100% /home2 ... # growfs -M /home2 /dev/md/rdsk/d10 /dev/md/rdsk/d10: 295200 sectors in 240 cylinders of 15 tracks, 82 sectors 144.1MB in 15 cyl groups (16 c/g, 9.61MB/g, 4608 i/g) super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at: 32, 19808, 39584, 59360, 79136, 98912, 118688, 138464, 158240, 178016, 197792, 217568, 237344, 257120, 276896, # df -k Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on ... /dev/md/dsk/d10 138703 65426 59407 53% /home2 ... |
マウントされたファイルシステム /home2 を含む連結 d10 に、新しいスライスが追加されました。growfs コマンドは、-M オプションでマウント先を /home2 と指定し、これは raw デバイス /dev/md/rdsk/d10 に拡張されています。growfs(1M) コマンドが終了すると、ファイルシステムはメタデバイス全体をつなぎます。作業の前後で df -k コマンドを使用して、ディスクの合計容量を確認します。
growfs(1M) コマンドは、マウントされたファイルシステムを拡張中に書き込みロックします (lockfs(1M) を参照)。ファイルシステムが書き込みロックされる時間を短縮するには、ファイルシステムを段階的に拡張していきます。たとえば、1G バイトのファイルシステムを 2G バイトに拡張するには、-s オプションを使用して各段階で新しいファイルシステムの合計サイズを指定しながら、ファイルシステムを 16M バイト単位で拡張していきます。
拡張中には、書き込みロックにより、ファイルシステムには書き込みアクセスを実行できません。書き込みアクセスは透過的に中断され、growfs(1M) がファイルシステムのロックを解除した段階で再開されます。読み取りアクセスは影響を受けませんが、ロックが有効な間はアクセス時間は記録されません。
ミラーとトランスメタデバイスの場合、たとえサブミラーやマスターデバイスに領域が追加されても、(サブミラーやマスターデバイスではなく) 必ずトップレベルのメタデバイス上で growfs(1M) コマンドを実行してください。