マスターがメタデバイスである限り、トランスデバイス内でマスターデバイスを拡張できます。1 つのスライスから成るマスターを拡張するには、トランスを分離 (削除) し、スライスをメタデバイスに置いてから、トランスを再作成します。
「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」の前提条件と 「スライスとメタデバイスを拡張するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metattach(1M) コマンドを使用して、トランスメタデバイス内でマスターデバイスにスライスを追加接続します。詳細は、metattach(1M) のマニュアルページを参照してください。
マスターデバイスがミラーである場合、各サブミラーを拡張する必要があります。
# metastat d10 d10: Trans State: Okay Size: 102816 blocks Master Device: d0 Logging Device: d1 d0: Mirror Submirror 0: d11 State: Okay ... Submirror 1: d12 State: Okay ... # metattach d11 c0t2d0s5 d11: component is attached # metattach d12 c0t3d0s5 d12: component is attached |
この例では、2 つのサブミラー d11 と d12 を含む 2 面のミラー d0 から構成されるマスターデバイスをもつ、トランスデバイス d10 を拡張します。metattach(1M) コマンドは各サブミラー上で実行されます。システムに各スライスが接続されたことを確認します。
UFS の場合、(マスターデバイスではなく) トランスメタデバイス上で growfs(1M) コマンドを実行します。「ファイルシステムの拡張方法 (コマンド行)」を参照してください。
raw メタデバイスを使用するデータベースなどのアプリケーションは、指定された方法で追加領域の拡張を行うことが必要です。