Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

スライスを他の使用可能なスライスと交換する

既存のスライスを、システム上で使用可能な未使用の別のスライスと置き換えたり交換したりする場合、DiskSuite の「メタ交換」スライス機能を使用します。

次のような場合にこの方法を使用できます。

  1. ディスクドライブに障害があり、交換用のドライブはないが、システム上の別の場所に使用可能なスライスがある場合 (交換が絶対的に必要であっても、システムをシャットダウンしたくない場合に、こうすることができます)。

  2. ソフトエラーが発生している場合。

    DiskSuite は、ミラー / サブミラーや RAID5 メタデバイスが「正常」状態にあるのに物理ディスクよりソフトエラーが通知されることがあります。問題のスライスを他の使用可能なスライスと交換すると、予防的保守を実行することになり、ハードエラーの発生を防げることがあります。

  3. パフォーマンスチューニングを行いたい場合。

    たとえば、DiskSuite ツールの統計情報表示機能を使用すれば、RAID5 メタデバイスが 「OKay」 状態であっても、ある特定のスライスに負荷が集中している状態を見ることができます。メタデバイス上の負荷を均一に分散させるため、そのスライスを使用率の少ないディスクのスライスと交換することができます。この種の交換は、メタデバイスへのサービスを中断することなく、オンラインで実行できます。


注 -

必要ならば、DiskSuite ツールを使用して、サブミラー全体を交換できます。そのためには、新しいサブミラー (連結方式オブジェクト) を作成し、交換するサブミラーの先頭にドラッグします。この作業については、「サブミラーの交換方法 (DiskSuite ツール)」を参照してください。