下記の手順を実行する前に、すべてのファイルシステムのバックアップを取っておいてください。詳しい説明は、ufsdump(1M) コマンドのマニュアルページを参照してください。
エラーがあるミラーをすべて修復する。
/etc/vfstab ファイルを保存しておく (後で使用するため) 。
Solaris のアップグレードで使用する可能性のあるすべてのトランスメタデバイス (/usr、/var、/opt など) をクリアする。
トランスメタデバイスをクリアする (トランスメタデバイスからログを除去する) 方法については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』を参照してください。どのトランスメタデバイスをクリアすべきか分からない場合には、すべてのトランスメタデバイスをクリアしてください。
/etc/vfstab の中に記述されているファイルシステムのうち、シンプルメタデバイスまたはシンプルミラーではないメタデバイスにマウントされているものをコメントアウトする。
シンプルメタデバイスとは、開始ブロックが 0 のコンポーネント 1 つのみで構成されているメタデバイスです。シンプルミラーとは、すべてシンプルメタデバイスであるサブミラーから構成されているミラーです。
metadetach コマンドで、残りの (シンプル) ミラーを 1 面ミラーに変換する。
アップグレードは、各ミラーの 1 つのサブミラーに対してのみ行われます。残りのサブミラーは、アップグレード後に metattach コマンドによって同期が取られます。
ルート (/) がメタデバイスまたはミラーにマウントされている場合には、メタデバイスまたは残りのサブミラーを構成しているコンポーネントにルート (/) ファイルシステムをマウントするように設定する。
metaroot コマンドを使用すると、この手順を安全に実行することができます。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 3 以降でまだメタデバイスやミラーにマウントされているファイルシステムまたは swap デバイスを変更する。
メタデバイスまたは残りのサブミラーを構成しているコンポーネントにファイルシステムをマウントするように設定してください。
DiskSuite の起動ファイルへのシンボリックリンクを削除して、ブート時に初期化されないようにする。
demo# rm /etc/rcS.d/S35lvmd.init /etc/rc2.d/S95lvm.sync |
これらのリンクは、Solaris のアップグレード後に DiskSuite を再インストールする際にもう一度追加されます。
マシンを停止し、Solaris をアップグレードしてから、もう一度マシンを起動する。
DiskSuite を再インストールしてからマシンをリブートする。
手順 8 で削除したシンボリックリンクが再び作成されます。
インストールする Solaris のバージョンが Solstice DiskSuite 4.2.1 と互換性を持つことを確認してください。
ルート (/) がメタデバイスまたはミラーにマウントされていた場合には、元のメタデバイスまたはミラーにルート (/) ファイルシステムをマウントするように設定する。
metaroot コマンドを使用すると、この手順を安全に実行することができます。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 7 で変更したファイルシステムまたは swap デバイスを変更し、元のメタデバイスまたはミラーにマウントする。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 4 でコメントアウトしたファイルシステムを元に戻す。
マシンをリブートして、ファイルシステムを再マウントする。
クリアしたトランスメタデバイスを作成し直す。
トランスメタデバイスを作成する方法については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』を参照してください。