トランスメタデバイスとは、UFS ロギングを管理するためのメタデバイスです。トランスメタデバイスは、マスターデバイスとロギングデバイスから構成されます。
マスターデバイスは、ロギングの対象となるファイルシステムが格納されているスライスまたはメタデバイスです。トランスメタデバイスがロギングデバイスを持っている場合には、そのトランスメタデバイスがマウントされた時点で自動的にロギングが開始されます。マスターデバイスに (トランスメタデバイスを作成してもマスターデバイスは変更されないため) 既存の UFS ファイルシステムを格納するか、もしくは後でトランスメタデバイス上でファイルシステムを作成することができます。同じように、トランスメタデバイスをクリアしても、マスターデバイス上の UFS ファイルシステムはそのまま残ります。
ロギンググデバイスは、ログが記録されるスライスまたはメタデバイスです。1 つのロギングデバイスを複数のトランスメタデバイスで共有することもできます。ログは一連のレコードで構成され、それぞれのレコードがファイルシステムへの変更内容を記述しています。
トランスメタデバイスには、他のメタデバイスと同じような名前 (/dev/md/dsk/d0、d1、d2 など) が付けられます。メタデバイス名についての説明は、表 1-4 を参照してください。