この節では、システムボードを接続または切り離した後にドメインを再構成する方法を説明します。
DR のユーザーインタフェースを使用して、DR Attach または DR Detach 操作の後で、ドメインを再構成することができます。再構成シーケンスは、再構成起動シーケンス (boot -r) と同じです。
drvconfig; devlinks; disks; ports; tapes;
ボードを接続した後で、再構成シーケンスを実行すると、ドメインが認識していなかったデバイスのパス名が /etc/path_to_inst ファイルに書き込まれます。同じパス名が、/devices 階層にも追加され、それらへのリンクが /dev ディレクトリに作成されます。
以下のことが発生した場合は、ドメインの再構成が必要です。
ボードの追加 - ドメインにボードを追加した場合は、そのボードに関連付けられている入出力デバイスを構成するために再構成の操作が必要です。
ボードの削除 - ボードの交換を目的としないでボードを取り外した場合は、/dev リンクを整理するために再構成操作が必要です。
ボードの交換 - ボードをあるスロットから別のスロットに差し替えた場合、またはあるボードを異なる入出力デバイスを持つボードに交換した場合は、新しく装着されたボードに関連付けられた入出力デバイスを構成するために再構成操作が必要です。しかし、以前のボードと同じスロットに、以前と同じ入出力デバイス構成を持つ新しいボードを装着する場合は、再構成の操作は必要ありません。このとき、新しいボードは、必ず元の /dev リンク名を保持している空きスロットに装着してください。
ディスクコントローラは、disks(1M) プログラムが認識する順に連続番号が割り当てられます。ディスクパーティションには、disks(1M) が割り当てたディスクコントローラ番号に従って /dev 名が付けられます。たとえば、ディスクコントローラ 1 経由でアクセス可能なディスクパーティションには、すべて /dev/dsk/cXtYdZsW という名前が付けられます。
この形式では、
X は、コントローラ番号です。
Y は、ターゲットディスク番号です (例外あり)。
Z は、論理ユニット番号です。
W は、パーティション番号です。
ボードを切り離した後で再構成シーケンスを実行すると、ボード上のすべてのディスクパーティションに対する /dev リンクが削除されます。残りのボードの番号はそのままです。新たに装着したボードのディスクコントローラには、disks(1M) によって、次に使用可能な最小の番号が割り当てられます。
ディスクコントローラ番号は、ディスクにアクセスするときに使用される /dev リンク名の一部です。再構成シーケンスでこの番号が変更されると、/dev リンク名も変更されます。この変更は、/dev リンク名を使用するファイルシステムテーブルやソフトウェア、たとえば Solstice DiskSuiteTM に影響することがあります。/etc/vfstab ファイルを更新し、/devリンク名を変更するためのその他の管理手順を行ってください。