Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

DR ソフトウェアと AP ソフトウェアの相互処理

システムボードが接続または切り離されるか、あるいはドレイン状態になると、DR はそのことを AP サブシステムに通知します。加えて、DR は AP に対し、どのコントローラが AP データベースにあり、その状態がどうなっているか (有効か無効か) を問い合わせます。このやり取りは、dr_daemon(1M)ap_daemon(1M) の間で行われます。ap_daemon(1M) がない場合は、ドメインの syslog メッセージバッファーにエラーメッセージが書き込まれて、DR 操作がエラーなしで続行されます。この相互処理を無効にするには、dr_daemon(1M) の起動時に、-a オプションを使用します。『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』の dr_daemon(1M) マニュアルページを参照してください。

AP バージョン 2.1 を使用している場合は、DR の complete detach 段階でオペレーティング環境が、切り離すボード上の有効なディスクコントローラを自動的にオフに切り換えます。しかし、AP バージョン 2.0 を使用している場合は、complete detach を開始する前に、有効なディスクコントローラを手動で無効に切り換える必要があります。Solaris 8 の場合は、AP バージョン 2.3 にアップグレードする必要があります。DR と AP の相互処理についての詳細は、『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing ユーザーマニュアル』を参照してください。AP と SDS に関してさらに詳しい情報が必要な場合は、RAS Companion を参照してください。