ある装置が切り離し可能であるためには、以下の条件を満たしている必要があります。
デバイスドライバが DDI_DETACH に対応している
重要な資源が冗長であるか、または代替パスからアクセス可能である。CPU およびメモリーバンクは、重要な冗長資源にすることができます。また、代替パス (代替入出力ボード) を使用してアクセスできる重要な資源としては、たとえばディスクドライブがあります。
ボードには、切り離せないものもあります。たとえば、システムに CPU ボードが 1 枚しか存在しない場合は、その CPU ボードを切り離すことはできません。また、起動ドライブを制御している入出力ボードも切り離せません (システムに AP がインストールされていない場合は、起動ドライブの制御を代替の入出力ボードに切り替えて対応できます)。
現行のバージョンのソフトウェアでは、最小番号の CPU/メモリーボードは切り離せません。cfgadm -v を使用して詳細な状態を表示すると、このようなボードの状態は non-detachable と認識されているのが分かります。たとえば、コード例 1-2 では、スロット 0 と 1 のボードが non-detachable となっています。
入出力ボードへの代替パスがない場合は、以下の対処方法があります。
別のボードにディスクチェーンを追加する。この追加によって二次入出力ボードを切り離すことができます。
その装置に対して 2 枚目の入出力ボードを経由して 2 つ目のパスを追加する。AP ソフトウェアを使用して代替ボード経由のアクセスに切り換えることにより、2 つ目のディスクチェーンへのアクセス手段を失うことなく、入出力ボードが切り離し可能にできます。