特記事項: Sun Enterprise 250 サーバー

PCI のプローブ

Sun Enterprise 250 サーバーの 2 つの PCI バスのうち、Bus 0 (デバイスツリーの /pci@1f,4000) は、オンボードの SCSI コントローラなどのマザーボードデバイス (差し込み式ではないデバイス) が接続される唯一の PCI バスという点で特別なバスです。マザーボードデバイスは、取り外して交換することによってプローブの順序を変更することはできません。マザーボードデバイスのプローブの順序を制御するために、NVRAM 変数の pci0-probe-list がシステムに用意されています。pci0-probe-list は、PCI バス 0 上のデバイスのプローブの順序とプローブ対象からの除外の両方を制御します。以下は、pci0-probe-list に対して指定することができる値です。

表 1–2 プローブの値

PCI デバイス番号 

機能 

2

PCI スロット 2 (本体背面パネルのラベルに明記) 

3

内部および外部 SCSI デバイス用のオンボード SCSI コントローラ 

4

PCI スロット 1 (本体背面パネルのラベルに明記) 

5

PCI スロット 0 (本体背面パネルのラベルに明記) 


注 –

この表の値は、PCI デバイス番号に基づいています。背面パネルのスロット番号の 0 〜 3 には対応していません。


以下の例では、pci0-probe-list 変数を使用してプローブの順序を 5、2、4 に設定し、内部および外部 SCSI デバイス用のオンボード SCSI コントローラをプローブリストから除外しています。


ok setenv pci0-probe-list 5,2,4

pci0-probe-list 変数は、最も上の PCI スロット (本体背面パネルのスロット 3) のプローブには影響を与えません。ただし、別の NVRAM 変数である pci-slot-skip-list を使用して、PCI プローブリストから PCI スロットを除外することができます。以下の例では、pci-slot-skip-list 変数を使用して、PCI プローブリストから背面パネルのスロット 0 および 3 を除外しています。


ok setenv pci-slot-skip-list 0,3


注 –

pci-slot-skip-list の値は、背面パネルの番号 0 〜 3 に対応しています。PCI スロット番号が pci-slot-skip-list に存在すると、その番号が pci0-probe-list に存在していても、スロット 10 がプローブ対象から除外されます。