特記事項: Sun Enterprise 250 サーバー

SCSI エラーメッセージからドライブスロット番号と UNIX 論理デバイス名を求める手順

ここでは、SCSI エラーメッセージに表示される UNIX 物理デバイス名から、UNIX 論理デバイス名とドライブスロット番号を求める手順を説明します。

  1. SCSI エラーメッセージの中から UNIX 物理デバイス名を探します。

    通常、SCSI エラーメッセージはシステムコンソールに表示され、/usr/adm/messages ファイルに記録されます。


    WARNING: /pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0 (sd11)
    Error for Command: read(10)     Error level: Retryable
    Requested Block: 3991014        Error Block: 3991269
    Vendor: FUJITSU                 Serial Number: 9606005441
    Sense Key: Media Error
    ASC: 0x11 (unrecovered read error), ASCQ: 0x0, FRU: 0x0

    上記の SCSI エラーメッセージの例では、UNIX 物理デバイス名は /pci@1f,4000/scsi@3/sd@b です。

  2. /dev/rdsk ディレクトリの内容の一覧を表示し、UNIX 論理デバイス名を求めます。

    grep コマンドを使用して一覧出力をフィルタにかけ、手順 1 で求めた UNIX 物理デバイス名に一致するものを探してください。


    % ls -l /dev/rdsk | grep /pci@1f,4000/scsi@3/sd@b
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s0 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:a,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s1 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:b,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s2 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:c,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s3 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:d,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s4 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:e,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s5 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:f,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s6 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:g,raw
    lrwxrwxrwx   1 root     root          45 Nov 24 10:41 c0t11d0s7 -> ../../devices/pci@1f,4000/scsi@3/sd@b,0:h,raw

    この結果出力は、対応する UNIX 論理デバイス名を示します。この例では、論理デバイス名は c0t11d0 です。

  3. prtconf コマンドを使用してドライブスロット番号を求めます。

    手順 1 で求めた物理デバイス名の sd@ という文字列を disk@ に置き換えてください。この例では、結果は /pci@1f,4000/scsi@3/disk@b になります。

    grep コマンドを使用して、prtconf コマンドの出力からこの名前を探します。


    % prtconf -vp | grep /pci@1f,4000/scsi@3/disk@b
            disk4:  '/pci@1f,4000/scsi@3/disk@b,0'
                disk-slot4:  '/pci@1f,4000/scsi@3/disk@b'

    この結果出力は、対応するドライブスロット番号を示します。この例では、ドライブスロット番号は 4 です。

    出力にスロット番号がない場合は、デバイスは取り外し可能媒体デバイス (CD-ROM またはテープドライブ) か外部のデバイスです。