特記事項: Sun Ultra 450、Sun Enterprise 450

PCI のプローブ

Ultra 450 システムの 6 つの PCI バスのうち、Bus 0 (デバイスツリーの /pci@1f,4000) は、標準の Ethernet および SCSI コントローラなどのマザーボードデバイス (差し込み式ではないデバイス) が接続される唯一の PCI バスという点で特別なバスです。マザーボードデバイスは、取り外して交換することによってプローブの順序を変更することはできません。マザーボードデバイスのプローブの順序を制御するために、NVRAM 変数の pci0-probe-list がシステムに用意されています。pci0-probe-list は、PCI バス 0 上のデバイスのプローブの順序とプローブ対象からの除外の両方を制御します。以下は、pci0-probe-list に対して指定することができる値です。

表 2-2 pci0-probe-list の値

PCI デバイス番号 

機能 

0

UPA-PCI バスブリッジ (プローブしない) 

1

EBus/Ethernet インタフェース (常にプローブ、プローブリストに含まない) 

2

着脱式能媒体用デバイスと外部 SCSI ポート用のオンボード SCSI コントローラ 

3

4 スロットの UltraSCSI バックプレーン用のオンボード SCSI コントローラ 

4

バックプレーンの PCI スロット 10 


注 -

この表の値は、PCI デバイス番号に基づいています。背面パネルのスロット番号の 1 〜 10 には対応していません。


以下の例では、pci0-probe-list 変数を使用してプローブの順序を 3、4 に設定し、着脱式媒体デバイスと外部 SCSI ポート用のオンボード SCSI コントローラをプローブリストから除外しています。


ok setenv pci0-probe-list 3,4

他の 5 つの PCI バス (PCI スロット 1 〜 9) のプローブ順序をユーザーが制御することはできません。これらのスロットは、常に 5-3-2-1-4-9-8-7-6 の順序でプローブされます。ただし、NVRAM 変数の pci-slot-skip-list を使用して、 PCI スロットをプローブ対象から除外することができます。以下の例では、pci-slot-skip-list 変数を使用して、PCI プローブリストから背面パネルのスロット 3 と 8 を除外しています。


ok setenv pci-slot-skip-list 3,8


注 -

pci-slot-skip-list の値は、背面パネルの番号 1 〜 10 に対応しています。スロット 10 が pci-slot-skip-list に存在すると、pci0-probe-list にデバイス番号 4 (背面パネルのスロット 10) が含まれていても、スロット 10 がプローブ対象から除外されます。