この章では、Solaris(TM) ソフトウェア環境を使用してオプションカードを設定する方法を説明します。
サンのシステムでは、多くの種類のカードを使用することができます。追加カードは、簡単なプラグアンドプレイ機能を使用してシステムに追加機能を追加する手段になります。
システムに追加することができる追加機能の種類は多すぎて、ここでそのすべてを紹介することはできません。一般的な追加機能の一部を以下に紹介します。
SCSI、IDE、ファイバチャネルホストアダプタなど、周辺機器用のインタフェース
ビデオおよびグラフィックス用のフレームバッファー
通信およびネットワークインタフェース
バス拡張ボード
システムに追加するオプションカードの種類は、システムで使用されているバスによって異なります。現在販売されているシステムには、SBus または PCI バスが採用されており、それぞれに対応するオプションカードを使用する必要があります。フレームバッファーオプションカードは、UPA バスに直接接続されます。
新しいカードの操作環境の設定を開始する前に、以下の準備が必要です。
ソフトウェアをインストールする
「システムの停止」の説明に従って、システムおよび接続されている周辺機器を停止する
「システムの停止」の手順以外の方法でシステムを停止すると、新しいカードがオペレーティングシステムによって認識されない場合があります。
システムを停止します。
「システムの停止」を参照してください。
システムとカードのアドレス選択方式を確認します。
ほとんどの場合、カードは、差し込んだ時点でアドレス指定されます。このアドレスは、カードを接続したコネクタに基づいて決定されます。
詳細は、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。
設定の変更が必要なジャンパやスイッチをすべて設定します。
たとえば、SBus があるシステムに Ethernet カードを追加する場合は、そのカード上にある接続完全性テスト用の 1 つのジャンパの変更が必要な場合があります。
カードを取り付けます。
作業の詳細は、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。
システムおよびすべての周辺機器の電源を入れます。
ほとんどの場合は、この操作によってシステムが起動します。/reconfigure ファイルが存在する場合 (第 1 章「事前の作業」の「システムを準備する」を参照)、オペレーティングシステムは新しいデバイスに対して自動的に論理デバイス名を割り当て、デバイスドライバを初期化します。/reconfigure ファイルが存在しない場合は、boot -r を実行することによって、/reconfigure ファイルが存在した場合と同じ処理を行うことができます。詳細は、付録 B 「システムの起動」を参照してください。
システム上のすべてのデバイスの一覧を表示するには、prtconf コマンドを入力します。
example# prtconf | grep -v not System Configuration: Sun Microsystems sun4u Memory size: 128 Megabytes System Peripherals (Software Nodes): SUNW,Ultra-5_10 options, instance #0 pci, instance #0 pci, instance #0 ebus, instance #0 power, instance #0 se, instance #0 su, instance #0 su, instance #1 fdthree, instance #0 network, instance #0 ide, instance #0 dad, instance #0 sd, instance #2 pci, instance #1 SUNW,ffb, instance #0 (card installed here) pseudo, instance #0