SunVTS 4.0 ユーザーマニュアル

決定性スケジューラの概要

決定性スケジューラは、SunVTS CDE インタフェースのメニューバーのダイアログボックスとして利用できます (図 6-2)。

以下の手順は、決定性スケジューラ機能の起動、実行、および終了を行う手順の概要です。詳細な手順については、そのあとで説明します。

  1. SunVTS CDE ユーザーインタフェースから SunVTS を起動します。

  2. 決定性スケジューラを起動します。

  3. タスクを作成します。タスクとは、オプションで選択した SunVTS テストのことです。

  4. シーケンスを作成します。シーケンスとは、実行順序を指定したタスクグループのことです。

  5. シーケンスの実行回数 (ループ) を定義します。

  6. シーケンスを起動します。

  7. シーケンスが終了したら、必要に応じて決定性スケジューラをリセットします。

  8. 決定性スケジューラの機能を終了します。

Deterministic Scheduler ダイアログボックスの概要

Deterministic Scheduler ダイアログボックスは、SunVTS CDE インタフェースの SunVTS ウィンドウの上部に表示される、DSched メニューバーから選択して表示します。決定性スケジューラのすべての機能は、このダイアログボックスから使用します。

図 6-1 Deterministic Scheduler ダイアログボックス

Graphic

表 6-1 Deterministic Scheduler ダイアログボックスの説明

ダイアログボックスの項目 

説明 

Commands 

以下の決定性スケジューラの終了コマンドから選択できます。 

Quit UI Only - Deterministic Scheduler ダイアログボックスを終了し、決定性スケジューラは動作したままにします。 

Quit DS and UI - Deterministic Scheduler ダイアログボックスを終了し、決定性スケジューラを停止します。 

Sequence Name 

Tasks in Sequence 領域に表示されたタスクグループに対して、一意のシーケンス名を指定するときに使用するフィールド。既存のシーケンスにアクセスするには、このフィールドの隣にある下向きの矢印をクリックします。 

Sequence Name ボタンには、以下の機能があります。 

Store - 後の使用のために名前付きシーケンスを保存する 

Remove - 名前付きシーケンスを削除する 

Close - Deterministic Scheduler ダイアログボックスを終了し、決定性スケジューラは動作したままにする 

Tasks in Sequence 

タスクの一覧を現在のシーケンス固有の順序で表示します。 

Insert ボタンおよび Delete ボタン 

Tasks in Sequence 領域に対してタスクの挿入および削除を行います。 

Select Edit|Run 

Deterministic Scheduler パネルの表示を切り替えます。 

Edit - Deterministic Scheduler 編集パネルを表示します。このパネルでは、スケジューラに対して、タスクおよびシーケンスの作成、読み込み、および削除を行うことができます。このボックスのボタンについては、この表の説明を参照してください。 

Run - Deterministic Scheduler 実行パネルを表示します。このパネルでは、スケジューラに対して、Deterministic Scheduler の実行、起動、中断、再開、停止、およびリセットを行うときのシーケンスの回数を定義することができます。このボックスのボタンについては、この表の説明を参照してください。 

Edit panel 

Select ラジオボタンを Edit に設定すると表示されます。以下の機能が表示されます (図 6-3)。

Task Name - タスク名を指定するときに使用するフィールド。タスクとは、SunVTS メインウィンドウで選択したテストグループのことです。 

Available Tasks - 既存のタスクの一覧を表示します。 

Load - 選択したタスクを SunVTS メインウィンドウに読み込みます。 

Store - タスクを保存します。 

Remove - 選択したタスクをタスクリストから削除します。 

Run panel 

Select ラジオボタンを Run に設定すると表示されます。以下の機能が表示されます (図 6-5)。

Total Loops - シーケンスの実行回数を指定します。 

Current Loop - シーケンスが実行されるとそのループ番号が表示されます。 

Start - Sequence Name フィールドに指定したシーケンスの実行を開始します。 

Stop - 実行中のシーケンスを停止します。 

Suspend - 実行中のシーケンスを一時停止します。 

Resume - 一時停止中のシーケンスを再開します。 

Reset - SunVTS メインウィンドウとこのシーケンスのダイアログボックスをリセットします。