SunVTS 4.0 ユーザーマニュアル

決定性スケジューラの使用

  1. 第 3 章「SunVTS の起動」の説明に従って、SunVTS CDE ユーザーインタフェースから SunVTS を起動します。

  2. SunVTS メニューバーの DSched オプションから start DS を選択して、決定性スケジューラを起動します (図 6-2)。


    注 -

    決定性スケジューラを起動すると、SunVTS メインウィンドウの多くのコマンド (起動、停止、中断、記録、再実行、読み込み、および設定) は使用不可になります。決定性スケジューラを停止すると、SunVTS のこれらの機能が使用可能になります。


    図 6-2 DSched メニュー

    Graphic

    表 6-2 DSched メニューの選択項目の説明

    メニュー項目 

    説明 

    Start DS 

    決定性スケジューラの機能を起動し、Deterministic Scheduler ダイアログボックスを表示します。 

    Show DS 

    DS UI が終了したあとで、Deterministic Scheduler ダイアログボックスを再表示します。 

    Quit Options 

    以下の終了オプションが表示されます。 

    Quit DS UI only - Deterministic Scheduler ダイアログボックスを終了し、決定性スケジューラは動作したままにします。 

    Quit DS - Deterministic Scheduler ダイアログボックスを終了し、決定性スケジューラを停止します。 

  3. 以下の手順でタスクを定義します。

    1. Deterministic Scheduler ダイアログボックスで、Edit ボタンをクリックします。

      決定性スケジューラの Available Tasks リストに、既存のタスクの一覧が表示されます (作成済みの場合)。既存のタスクを使用することもできますが、新しく作成することもできます。決定性スケジューラを初めて使用する場合は、新しく作成する必要があります。

    2. SunVTS メインウィンドウで、テストセッションを構成します (適切なデバイスとテストモードを選択)。

      複数のテストをタスクに割り当てた場合は、そのタスク内のテストの順序は SunVTS によって決定されます。すべてのテストの順序を制御する場合は、各タスクに割り当てるテストは 1 つだけにしてください。

      決定性スケジューラが起動した後に、Max System Passes のデフォルト値が 0 (無限に実行) から 1 (1 回実行) に変更されます。この場合、選択したテストが各タスクで 1 回だけ実行され、シーケンス内の次のタスクに進みます。

    3. Deterministic Scheduler ダイアログボックスで、タスク名を入力します。

    4. ウィンドウの下方にある Store ボタンをクリックします。

      Available Tasks リストにタスクが表示されます (図 6-3)。

      図 6-3 Edit パネルに定義されているタスク

      Graphic

    5. 追加のタスクを作成する場合は、手順 a から手順 d を繰り返します。

    6. 特定のタスクに対して構成されているテストを表示するには、Available Tasks リストからタスクを選択し、Load をクリックします。

      SunVTS メインウィンドウに、選択したタスクに関連付けられている SunVTS テスト構成が表示されます。

    7. タスクを修正する場合は、そのタスクを選択して読み込んでから、SunVTS メインウィンドウでそのテスト構成を変更し、ウィンドウの下方にある Store ボタンをクリックします。

    8. タスクを削除する場合は、そのタスクを選択してウィンドウの下方にある Remove ボタンをクリックします。

      選択したタスクが Available Tasks リストから削除されます。

  4. 以下の手順でシーケンスを定義します。

    1. タスクリストからタスクを選択します。

    2. Insert ボタンをクリックします。

      選択したタスクがシーケンスリストに追加されます。

    3. 必要なすべてのタスクを、実行する順序でシーケンスリストに追加するまで、手順 a から手順 b を繰り返します。

      同じタスクを複数個追加できます。

      テストを開始すると (手順 6)、タスクは上から順に実行されます。

    4. シーケンスリストからタスクを削除する場合は、そのタスクを選択して Delete を選択します。

    5. あとで使用するためにシーケンスを保存するには、Sequence Name フィールドに名前を入力し、ウィンドウの上方にある Store をクリックします (図 6-4 を参照)。

      このシーケンスは保存され、あとで使用するときに簡単に取得できます。

      図 6-4 Deterministic Scheduler ダイアログボックス

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    6. シーケンスを選択し、Run ボタンをクリックします。

      右側のパネルに Run パネルが表示されます (図 6-5)。Run パネルでは、シーケンスの実行回数 (ループ) を定義し、シーケンスの実行を開始できます。

      図 6-5 Run パネル

      Graphic

  5. シーケンスのループを定義します。

    1. Total Loop の値を増加または減少させて、シーケンスの実行回数を適切な値に設定します。

  6. Start ボタンをクリックしてシーケンスを起動します。

    テストの実行中に、以下の操作を行うことができます。

    • SunVTS メインウィンドウで、テストの進行状況を監視できます。詳細は、「テスト状態の監視」を参照してください。テストの結果は、すべて SunVTS ログファイルに記録されます。

    • Deterministic Scheduler ダイアログボックスを閉じるには、Close ボタンをクリックするか、Deterministic Scheduler ダイアログボックスで Commands をクリックし Quit Options をクリックし Quit UI を選択します。Deterministic Scheduler ダイアログボックスは、SunVTS メインウィンドウから再度開くことができます。

    • シーケンスの中断および再開を行うには、Deterministic Scheduler ダイアログボックスの Suspend および Resume ボタンをクリックします。

  7. SunVTS メインウィンドウと Deterministic Scheduler ダイアログボックスをリセットするには、Reset ボタンを使用します。

    SunVTS メインウィンドウのテスト統計と Deterministic Scheduler ダイアログボックスの現在のループ回数がリセットされます。

  8. 操作が完了して Deterministic Scheduler ダイアログボックスを終了するには、Commands をクリックし Quit Options をクリックし Quit DS and UI を選択します。

    決定性スケジューラと Deterministic Scheduler ダイアログボックスの表示が終了します。