この章では、SX フレームバッファー (cgfourteen) の表示解像度を変更する方法について説明します。SPARCstation 10SX システムまたは SPARCstation 20 システムで OpenWindows を動作させる場合は、初期インストール後に追加の設定作業が必要になります。
/usr/platform/sun4m/sbin/cg14config (Solaris 2.5 以降) ユーティリティーを使用して、 以下の設定が可能です。
画面解像度の設定
ガンマルックアップテーブルの値の変更
cg14 は、SX フレームバッファーの UNIX デバイス名です。
詳細については、cg14config のマニュアルページを参照してください。
表 3-1 に、SX フレームバッファーがサポートするモニターと、各モニターがサポートする画面解像度を示します。
表 3-1 SX がサポートするモニター
モデル |
パーツ番号 |
種類と大きさ |
モニター ID センスコード |
サポートする解像度とリフレッシュレート |
---|---|---|---|---|
GDM-20D10 |
365-1167-01 |
カラー 20 インチ |
4 |
1152 x 900、76 Hz 1280 x 1024、67 Hz 1280 x 1024、76 Hz 1152 x 900、66 Hz |
GDM-1955A15 |
365-1081-01 |
カラー 19 インチ |
3 |
1152 x 900、66 Hz |
GDM-1962 |
365-1095-01 |
カラー 19 インチ |
4 |
1152 x 900、76 Hz 1280 x 1024、67 Hz 1152 x 900、66 Hz |
GDM-1962B |
365-1160-01 |
カラー 19 インチ |
4 |
1152 x 900、76 Hz 1280 x 1024、67 Hz 1152 x 900、66 Hz |
GDM-1604A15 |
365-1079-01 |
カラー 16 インチ |
3 |
1152 x 900、66 Hz |
GDM-1662B |
365-1159-01 |
カラー 16 インチ |
6 |
1152 x 900、76 Hz 1152 x 900、66 Hz 1280 x 1024、67 Hz |
CPD-1790 |
365-1151-01 |
カラー 16 インチ |
3 |
1152 x 900、66 Hz 1024 x 768、76 Hz |
GDM-20S5 |
365-1168-01 |
グレースケール 20 インチ |
2 または 4* |
1280 x 1024、67 Hz 1152 x 900、76 Hz |
17SMM4 A |
365-1100-01 |
グレースケール 17 インチ |
6 |
1152 x 900、76 Hz |
サン製品以外 |
-- |
-- |
7 |
1152 x 900、66 Hz |
* モニター ID センスコードは、背面のスイッチで選択することができます。 |
表 3-2 に、モニター ID センスコードに対応するデフォルトの画面解像度を示します。
表 3-2 SX フレームバッファーのモニターセンスコード
コード |
画面解像度 |
---|---|
7 |
1152 x 900、66 Hz |
6 |
1152 x 900、76 Hz |
5 |
1024 x 768、60 Hz |
4 |
1152 x 900、76 Hz |
3 |
1152 x 900、66 Hz |
2 |
1280 x 1024、76 Hz* |
1 |
1600 x 1280、76 Hz* |
0 |
1024 x 768、60 Hz |
* 4M バイト VSIMM では、これらの解像度で、 1 ピクセル当り 8 ビットになります。 |
画面解像度を変更するには、以下の形式で cg14config コマンドを使用します。
# /usr/platform/sun4m/sbin/cg14config -d デバイス名 -r 解像度
デバイス名には、設定の対象となる cgfourteen のデバイス名を指定します。デフォルトは /dev/fb です。
解像度 には、表 3-3 に示す値のいずれかを指定します。
指定する値 |
画面解像度 |
---|---|
1600x1280@66 |
1600 x 1280、66 Hz |
1280x1024@66 |
1280 x 1024、66 Hz |
1152x900@66 |
1152 x 900、66 Hz |
1152x900@76 |
1152 x 900、76 Hz |
1024x800@84 |
1024 x 800、84 Hz |
1024x768@70 |
1024 x 768、70 Hz |
1024x768@66 |
1024 x 768、66 Hz |
1024x768@60 |
1024 x 768、60 Hz |
たとえば、1280 x 1024、66 Hzの画面解像度に変更するには、以下のように入力します。
# /usr/platform/sun4m/sbin/cg14config -d /dev/fb -r 1280x1024@66
ウィンドウサーバーは、OpenWindows を起動した後に、選択した画面解像度とフレームバッファーのメモリー容量で使用可能な最大のピクセルの深さをサポートするように、SX フレームバッファーを設定します。各表示ピクセルには、通常 32 ビットを割り当てます。ただし 4M バイトの SX フレームバッファーでは、1 ピクセル当り 16 ビットの深さを選択した場合に、機能のいくつかが使用不可能となりますが、より高い画面解像度に設定することができます。
内容がモニターディスプレイに表示されないフレームバッファーのメモリーは、ウィンドウサーバーがピクセルマップ (pixmap) の格納に使用することができます。アプリケーションが使用可能なオフスクリーンのピクセルマップの記憶容量を最大にする場合は、/usr/openwin/server/etc/OWconfig ファイルの cg14 フレームバッファーエントリに以下の行を追加します。
pixelmode="8"
これにより、ウィンドウサーバーはフレームバッファーのメモリー容量に関わらず、SX フレームバッファーを 1 ピクセル当り 16 ビットに初期化します。表 3-4 に、16 ビットおよび 32 ビットの深さのピクセルで使用可能な機能を示します。
表 3-4 SX フレームバッファー画像とダブルバッファリング
アンダーレイ画像 |
32 ビット |
16 ビット |
---|---|---|
24 ビットトゥルーカラー |
○ |
X |
8 ビット疑似カラー |
○ |
○ |
8 ビットスタティックカラー |
○ |
○ |
8 ビットグレースケール |
○ |
○ |
8 ビットスタティックグレー |
○ |
○ |
8 ビットトゥルーカラー |
○ |
○ |
8 ビットダイレクトカラー |
○ |
○ |
オーバーレイ画像 8 ビット疑似カラー |
○ |
○ |
ダブルバッファリング |
|
|
24 ビットピクセルマップ |
ソフトウェア |
X |
8 ビットピクセルマップ |
ハードウェア |
ソフトウェア |
注: オーバーレイ画像は、230 色までに制限されます。 |