ハード障害が発生した場合には、XIR を使用してシステムをリセットすれば、障害が発生した時のシステムの状態が取得されます。
XIR を実行する場合は、クロックボードの XIR ボタンか、遠隔コンソールの XIR シーケンスから実行します。
XIR が実行されると、メモリーの内容は消去されますが、CPU のいくつかの状態は一時的に保存されています。この情報を見るには、以下の説明を参照してください。
XIR の情報を表示する場合は、XIR の後に続けて、ok プロンプトで以下のコマンドを実行します。
ok .xir-state-all
#1 ok .xir-state-all TL=1 TT=3 CPU ID#1 TPC=e0028688 TnPC=e0028688 TSTATE=9900001e06 CPU ID#5 TL=1 TT=3 TPC=e002755c TnPC=e0027560 TSTATE=4477001e03 #1 ok .xir-state-all TL=1 TT=3
各 CPU に対する CPU の状態が表示されます。
XIR は NVRAM の auto-boot? 変数を上書きしません。
各略語の意味は以下のとおりです。
TL - トラップレベル
TT - トラップタイプ
TPC - トラッププログラムカウンタ
TSTATE - トラップの状態