特記事項: Sun GigabitEthernet デバイスドライバ

ドライバソフトウェアのインストール

Sun GigabitEthernet アダプタを使用する際に必要となるソフトウェアは Solaris(TM) CD に収録してあります。

ドライバソフトウェアのインストール方法
  1. スーパーユーザーになります。

  2. コマンド prtconf -pv を使って、GigabitEthernet (ge) デバイスがシステムに実装されているかどうかを調べます。

    Sun GigabitEthernet/S の場合


    # prtconf -pv | grep SUNW,sbus-gem
    compatible: 'SUNW,sbus-gem'
    model: 'SUNW,sbus-gem'

    Sun GigabitEthernet/P の場合


    # prtconf -pv | grep SUNW,pci-gem
    model: 'SUNW,pci-gem'

  3. ドライバソフトウェアをインストールします。

    • システムに ge デバイスが実装されている場合は、『Solaris 8 Sun ハードウェアマニュアル』に記載されている方法に従い、ドライバソフトウェアをインストールしてください。

    • システムに ge デバイスが実装されていない場合は、まずシステムをシャットダウンしてからアダプタを取り付けてください。その後で、『Solaris 8 Sun ハードウェアマニュアル』に記載してある方法に従い、ドライバソフトウェアをインストールしてください。


      注 -

      動的再構成 (DR: Dynamic Reconfiguration) をサポートするシステムを使用している場合は、シャットダウンやリブートを実行しないでください。インストールの際には、システムに付属のマニュアルに記載してある方法に従ってください。


Solaris システムのソフトウェア設定
  1. /etc/hosts ファイル に、使用可能な ge インタフェースごとにエントリを 1 つずつ作成します。


    # cat /etc/hosts
    #
    # Internet host table
    #
    127.0.0.1     localhost
    129.144.10.57 zardoz    loghost
    129.144.11.83 zardoz-11


    注 -

    IPv6 (インターネットプロトコル バージョン 6) は、現在使用されている IPv4 の機能を拡張するものです。Solaris 8 オペレーティング環境の GigabitEthernet デバイスドライバは、IPv4 と IPv6 の両方をサポートしています。IPv4 の設定は、/etc/hosts ファイルを使用しますが、IPv6 では異なる設定ファイルを使用します。IPv6 への移行、管理、実装については、『Solaris 8 のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。


  2. grep コマンドを使い、ファイル /etc/path_to_inst の中から ge インスタンスを検索します。

    Sun GigabitEthernet/P の場合


    # grep ge /etc/path_to_inst
    "/pci@1f,4000/pci@1/network@1" 1 "ge"

    Sun GigabitEthernet/S の場合


    # grep ge /etc/path_to_inst
    "/sbus@1f,0/network@1,100000" 1 "ge"

    上記の例ではいずれも、システムに実装された 1 番目の GigabitEthernet アダプタのインスタンス番号が 0 になっています。

  3. path_to_inst ファイルに記述してある ge デバイスに一致するように、各 hostname.genum ファイルを設定します。

    例えば以下の /etc/hostname.genum ファイルの場合は、zardoz-11 というホスト名の ge インタフェースが設定されています。


    # cat /etc/hostname.ge1
    zardoz-11

  4. ifconfig コマンド を使って ge アダプタを設定します。下記の例で ip_address と書かれている部分にはシステムの IP アドレスを入力します。この後システムのリブートは必要ありません。システムは指定されたアダプタを使用するようになります。


    # ifconfig ge0 plumb
    # ifconfig ge0 ip_address up
    


    注 -

    ドライバソフトウェアのさらに詳細な設定方法については、インストール終了後、『Sun GigabitEthernet/S 2.0 Adapter Installation and User's Guide』または『Sun GigabitEthernet/P 2.0 Adapter Installation and User's Guide』を参照してください。