特記事項: Sun GigabitEthernet デバイスドライバ

lance_modeipg0 を使用したパケット送信前の追加遅延の定義

GEM ASIC は lance_mode というプログラム可能モードに対応しています。ipg0 は、この lance_mode の設定に使用します。

lance_mode を有効に設定すると (デフォルトの設定 )、パラメタ ipg1 および ipg2 で設定したパケット間隔に加えてさらに、ipg0 パラメタ を使用してパケット送信前の遅延時間を設定できます。ipg0 による遅延時間の追加により、パケットの衝突を減少させることができます。しかし、lance_mode を有効にしたシステムでは、ネットワーク上で十分な転送時間を確保できない場合があります。

lance_mode を無効に設定すると、ipg0 に設定した値は無視され、追加遅延機能は働きません。ipg1ipg2 に設定したパケット間隔のみが遅延時間として機能します。他のシステムが非常に大規模な連続パケットを送信している場合 (つまり、パケット間に隙間のない転送が長時間続く場合) は、この lance_mode を無効に設定してください。

ipg0 には、0 から 31 までの値を設定できます。

表 1-5 にパラメタ lance_mode および ipg0 の設定に使う値を示します。

表 1-5 パラメタ lance_mode および ipg0 の設定に使う値

パラメタ 

値の説明 

lance_mode

0 = lance_mode 無効

1 = lance_mode 有効 (デフォルト)

ipg0

0 から 30 = パケット送信前 (パケット受信後) に追加する IPG 値