ndd ユーティリティの使用形式には、2 つのモードが用意されています。
非対話モード
対話モード
非対話モードでは、コマンドを 1 つ実行する度にユーティリティを起動します。つまりこのモードでは、1 つのコマンドの実行が終了する度に ndd ユーティリティも終了することになります。これに対し対話モードでは、1 回のユーティリティ起動で複数のパラメタ値を表示または設定することができます。詳細についてはマニュアルページの ndd (1M) の項目を参照してください。
ここではパラメタ値の設定変更および表示の方法を解説します。
パラメタ値を変更する場合は、-set オプションを付けます。
以下のように -set オプションを付けて ndd ユーティリティを起動すると、ユーティリティはここで指定したパラメタ値をドライバインスタンスに渡し (インスタンス名は /dev/ge となっているはずです)、パラメタ名の部分に入力したパラメタの値とします。
# ndd -set /dev/ge パラメタ名 パラメタ値
パラメタ値の表示を行う場合は、パラメタ名のみを指定します。
-set オプションの指定を省略すると、照会とみなされます。指定されたドライバインスタンスに照会し、指定されたパラメタ名のパラメタ値を表示します。
# ndd /dev/ge パラメタ名
パラメタ値の設定に対話モードを使用するには、以下のように ndd /dev/ge と入力します (パラメタ値は入力しません)。
ndd ユーティリティはパラメタ名の入力を促すプロンプトを表示します。ここで設定または表示したいパラメタ名を入力します。ここで ? と入力すると、すべてのパラメタ名が表示されます。
# ndd /dev/ge name to get/set? (Enter the parameter name or ? to view all parameters)
パラメタ名を入力すると、ndd ユーティリティはパラメタ値の入力を促すプロンプトを表示します (各パラメタの詳細については 表 1-1 から 表 1-8 までを参照してください)。
ndd /dev/ge ¥? と入力すると、ge ドライバがサポートしているすべてのパラメタを一覧表示します。
(各パラメタの詳細については 表 1-1 から 表 1-8 までを参照してください)
# ndd /dev/ge ¥? ? (read only) link_status (read only) link_speed (read only) link_mode (read only) ipg1 (read and write) ipg2 (read and write) instance (read and write) lance_mode (read and write) ipg0 (read and write) adv_1000autoneg_cap (read and write) adv_1000fdx_cap (read and write) adv_1000hdx_cap (read and write) adv_pauseTX (read and write) adv_pauseRX (read and write) 1000autoneg_cap (read only) 1000fdx_cap (read only) 1000hdx_cap (read only) asm_dir_cap (read only) pause_cap (read only) lp_1000autoneg_cap (read only) lp_1000fdx_cap (read only) lp_1000hdx_cap (read only) lp_asm_dir_cap (read only) lp_pause_cap (read only) #