Sun フレームバッファー使用の手引き

複数の Expert3D カードの設定

マルチビューを使用する場合、Expert3D カードは 2 つまでしかフレームロックできません。2 つの Expert3D カードがマルチビューに使われている場合、片方がマスターとして割り当てられ、もう一方がスレーブとして割り当てられます。

フレームロックを使って 2 つの Expert3D カードをマルチビュー用に設定するには、以下のようにします。

  1. システムのマスターとして割り当てる Expert3D カードを選択します。

    システムの起動またはコンソールヘッドとして使っている Expert3D カードをマスターとして割り当てることも 1 つの方法です。

  2. システムにインストールされているすべての Expert3D カードが、マスターモードの Expert3D カードと同じ画面解像度に設定されていることを確認します。

    マスターモードのカードと異なる画面解像度に設定されている Expert3D カードがある場合は、解像度がマスターと同じになるよう変更します。

    SUNWifb_config ユーティリティーを使って、Expert3D カードの解像度を調べられます。たとえば、以下のように入力します。


    % /usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -dev /dev/fbs/ifb0 -prconf
    

    この操作をすべての Expert3D カードに対して実行します。

    SUNWifb_config ユーティリティーに Expert3D カードの現在の解像度や、カードがマスターかスレーブかなどの情報が表示されます。

    Expert3D カードの解像度を変更する場合は、 SUNWifb_configユーティリティーを使って以下の例のように入力します。


    % /usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -dev /dev/fbs/ifb1 -res ¥
    
              1280x1024x76 now nocheck
    

  3. フレームロックマルチビューケーブルを各 Expert3D カードに接続します。

    図 8-4を参照してください。

    1. マルチビューフレームロックケーブルのアセンブリの上部を、Expert3D カードのマルチビュー出力コネクタ Jx に接続します。

    2. マルチビューフレームロックケーブルの反対側をスレーブの Expert3D カードのマルチビュー入力コネクタ Jx に接続します。

  4. マスターの Expert3D カードのディスプレイウィンドウで、他の Expert3D カードをスレーブモードに設定します。

    SUNWifb_config ユーティリティーで以下のように入力します。


    % /usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -dev /dev/fbs/ifb1 -slave on
    

    複数のカードの設定を変更する場合、カード毎に別々に設定を行ってください。

以上の設定が終わると、システムでフレームロックとバッファースワップ同期用のソフトウェアアプリケーションを使えるようになります。

Expert3D カードをスレーブモードからマスターモードに戻すには、以下のいずれかの操作を実行します。

複数のカードの設定を変更する場合、カード毎に別々に設定を行ってください。