ndd(1M) ドライバパラメタを変更して、性能や資源使用状況が最適になるようにシステムを調整できます。この節では、変更可能なパラメタ、パラメタの変更方法、各パラメタに指定できる値の範囲について説明します。
現在のパラメタの設定を読み取ります。
# ndd /dev/idn parameter |
IDN ドライバがサポートするすべての ndd(1M) パラメタを表示するには、以下のコマンドを使用します。
# ndd /dev/idn "?" |
ドライバパラメタを変更します。
# ndd -set /dev/idn parameter value |
この節で説明するドライバパラメタを変更するには -set 構文を使用する必要があります。また、この節に示すドライバパラメタは、以下に記載する場合以外は、随時変更可能です。
以下の表に ndd(1M) コマンドに指定できる各パラメタの名前とそれぞれの簡単な説明を示します。ndd(1M) の使用法の詳細は、マニュアルページの ndd(1M) を参照してください。
表 3-1 ndd(1M) パラメタ
名前 |
最小値 |
最大値 |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|---|---|
idn_modunloadable |
0 |
1 |
0 |
IDN ドライバを (使用されていないという前提で) 読み込み不能に設定する 2 進フラグ。値を 0 に設定するとこのフラグはオフになり、1 に設定するとオンになります。この値は、随時変更可能です。 |
idn_slabpool |
− |
− |
− |
ドメインが接続され、そのドメインが IDN のマスタードメインである場合は、このパラメタは、IDN スラブプールを表示し、利用可能なスラブの数とどのスラブが各ドメインに割り当てられているかを示します。この値は読み取り専用です。 |
idn_buffers |
− |
− |
− |
ドメインが持つ未処理の SMR 入出力バッファーの数。この数は、このドメインが接続された他のドメインを考慮した数です。この値は読み取り専用です。 |
idn_mboxtbl |
− |
− |
− |
ドメインに割り当てられたメールボックステーブルを表示します。ドメインが IDN のメンバーでない場合は、テーブルは表示されません。メールボックスヘッダークッキー、準備完了かつ使用可能な状態、あるいはそのいずれかの状態のポインタの値、各チャネルサービスが準備完了かつ使用可能な状態である、あるいはそのいずれかの状態であるかどうかを示す情報が表示されます。この値は読み取り専用です。 |
idn_mboxtbl_all |
− |
− |
− |
idn_mboxtbl と同じ内容を、IDN 全体について表示します。このパラメタは、マスタードメインとの関連で実行される場合にだけ意味があります。これは、マスタードメインが広域メールボックス領域へのポインタを保持するためです。 |
idn_mainmbox |
− |
− |
− |
他の IDN メンバードメインに対する送受信メールボックス用にドメインが保持するメールボックス管理構造体の詳細情報が含まれています。この値は読み取り専用です。 |
idn_global |
− |
− |
− |
ドメインに関する広域状態情報 (たとえば、使用可能なチャネル、使用可能なチャネルに接続されたドメインの数、SMR の物理アドレスなど) を表示します。IDN 内の各ドメインの接続状態の要約も表示します。この値は読み取り専用です。 |
idn_domain |
− |
− |
− |
ドメインに関する特定の状態情報 (たとえば、未処理のタイマーの数、投票チケット、未処理のバッファーの数) を表示します。この値は読み取り専用です。 |
idn_domain_all |
− |
− |
− |
idn_domain と類似の情報を表示しますが、目的のドメインが接続されたすべてのドメインに関する情報が含まれます。この値は読み取り専用です。 |
idn_bind_net |
− |
− |
− |
ドメイン内の特定のプロセッサにユーザーが特定のチャネルサーバー (インタフェース) を結合できるようにします。これにより、IDN データの実際の受信処理をドメイン内のどのプロセッサから指示するかを細かく制御できます。デフォルトでは、サーバーは結合されていません。したがって、サーバーは通常のスレッドで処理時間を直接競い合います。この引数は、channel=cpuid 形式で指定します。たとえば、0=25 は、idn0 インタフェースで受信するデータの処理を担当するチャネルサーバーを cpuid 25 に結合します。この値は随時変更可能です。 |