IDN では、IDN ドライバ用の driver.conf(4) ファイルを使用して特定の調整可能なパラメタと構成パラメタ、またはそのいずれかを設定できます。このファイルは、以下に示すパスにあります。
/platform/SUNW,Ultra-Enterprise-10000/kernel/drv/idn.conf
これらのパラメタを変更するには、driver.conf(4) ファイルを編集する必要があります。ほとんどのパラメタは、グローバルパラメタです。bind_cpu パラメタのみが、インスタンス (インタフェース) ごとに作用します。パラメタの値は、modload(1M) コマンドを使用して IDN ドライバを読み込むと有効になります。
IDN パラメタを設定するための手順は、ドメインの現在の状態によって異なります。ドメインが起動され稼動しているが、IDN にリンクされていない場合は、「再起動しないで IDN パラメタを設定する」の指示に従って、ドメインを再起動せずに IDN パラメタを設定します。ドメインが稼動していないか、またはドメインを再起動する場合は、「再起動しないで IDN パラメタを設定する」の指示に従って IDN パラメタを設定します。
ドメインが IDN にリンクされていないことを確認します。
netcon(1M) ウィンドウで、ディレクトリを idn.conf ファイルが存在するディレクトリに変更します。
% cd /platform/SUNW,Ultra-Enterprise-10000/kernel/drv/ |
使用する新しい値を反映するように、idn.conf ファイルを編集します。
すべての IDN ネットワークインタフェースを unplumb します。
ndd(1M) コマンドを使用して、idn_modunloadable パラメタを適切な値に設定します。
% ndd -set /dev/idn idn_modunloadable 1 |
modunload(1M) コマンドを使用して、IDN ドライバモジュールをアンロードします。
% modunload -i id |
id の値は、IDN モジュール ID 番号の ID に対応する必要があります。IDN モジュール ID 番号の入手方法の詳細は、modinfo(1M) マニュアルページを参照してください。
IDN ネットワークインタフェースを再度 plumb します。
netcon(1M) ウィンドウで、ディレクトリを idn.conf ファイルが存在するディレクトリに変更します。
% cd /platform/SUNW,Ultra-Enterprise-10000/kernel/drv/ |
テキストエディタを使用してこのファイルを編集し、IDN のパラメタと値を設定します。
以下に idn.conf ファイルの例を示します。
name="idn" parent="pseudo" instance=0 bind_cpu=10; name="idn" parent="pseudo" instance=1; name="idn" parent="pseudo" instance=2 bind_cpu=35; idn_pil=4; idn_protocol_nservers=2; |
すべての必須パラメタについて、同一 IDN 内にある各ドメインの idn.conf ファイルを編集する必要があります。その他のパラメタについては、目的のドメインの idn.conf ファイルのみを編集します。
各エントリは複数の行で構成できますが、セミコロンで終了する必要があります。上の例では、インスタンス 0 チャネルサーバー (idn0) は、CPU 10 に結合されます (システムに CPU 10 があるという仮定で)。(idn1) 用のインスタンス 1 チャネルサーバーはシステム内のいずれの CPU にも結合されず、(idn2) 用のインスタンス 2 チャネルサーバーは CPU 35 に結合されます (システムに CPU 35 があるという仮定で)。
ドメインを再起動します。
一致させる必要があるパラメタの設定を変更した場合は、IDN 内の各ドメインを再起動する必要があります。一致させる必要のないパラメタの設定を変更した場合は、IDN 内の 1 つのドメインを再起動するだけですみます。一致させる必要のあるパラメタの一覧は、「一致させる必要があるパラメタ」を参照してください。