特記事項: Sun Enterprise 6x00、5x00、4x00、3x00 システム

NVRAM 変数

次の表は、Sun Enterprise 6x00、5x00、4x00、3x00 の動的再構成 (DR) 機能に関連のある NVRAM 変数の抜粋です。

表 1-4 固有の NVRAM 変数

変数名 

説明 

configuration-policy

この変数は、失敗したハードウェアを DR 機能がどのように処理するかを決定します。この変数の各数値 (componentboardsystem) は、失敗が発生した場合に使用不可にするハードウェアのレベルを決定します。デフォルト値は、component です。

disabled-board-list

この値は、使用不可のボードの 16 進数のボードスロット番号です。空白の場合は、使用不可のボードがないことを示します。デフォルト値は、空白です。 

memory-interleave

この変数は、CPU ボードとメモリーボード間でメモリーをどのようにインタリーブするか決定します。値は、min または max のいずれかです。min は動的再構成の処理を許可します。max は大規模メモリー構成を処理を許可します。デフォルト値は max です。

sbus-probe-default

この値は、SBus デバイス (0-3) と I/O ボード上にあるそれ以外のオンボードデバイス (オンボード SOC を表す 16 進数の d) です。各デバイスは、リストされた順番にプローブされます。

sbus-specific-probe

この数値は、ボード番号とコロンで区切られたデバイス番号 (0-3 および d) のリストから構成されます。 

上記の数値を設定したり、設定解除するには、用途に応じて、OpenBoot コマンドの setenv または set-default コマンドを使用してください。設定は、次回の起動時に有効になります。

OpenBoot コマンドの使用方法について、いくつか例を示します。


ok setenv configuration-policy component 
(設定に失敗した場合、component のみ使用不可になります)

ok setenv configuration-policy board 
(component に失敗した場合、ボード全体が使用不可になります)

ok setenv disabled-board-list 7af 
(この例では、スロット 7、10 (16 進数の a)、15 (16 進数の f) にあるボードが使用不可になります)

ok set-default disabled-board-list 
(この値が null に設定されると、すべてのボードがボードリストから削除されます)

ok setenv memory-interleave min 
(この例では、ボード間のインターリーブが停止されます)

ok setenv sbus-probe-default 123d0 
(この例では、SBus デバイスの 2 番、3 番、4 番に続き、SOC デバイス、そして SBus デバイスの 1 番の順番でプローブされます)

ok setenv sbus-specific-probe 4:320
(この例では、ボード 4 と SBus デバイスの 3 番、2 番、0 番の順番でプローブされます)
(そのため、SBus デバイスの 1 番と d は除外され、プローブされません)