このセクションでは、SunFDDI DAS アダプタの検証に用いた設定を説明します。
このリングは、ある FDDI DAS アダプタの A ポートを他の FDDI DAS アダプタの B ポートに接続することを繰り返して任意の数の FDDI DAS アダプタを環状につなげることで設定できます。
このリング設定は、ドメインを複数含むことができます。SAS アダプタの場合と同様、リング内の FDDI DAS アダプタが互いに通信するにはアダプタどうしが同じサブネットアドレスを持つ必要があります。リング内に同一ドメインの FDDI DAS アダプタが 2 つ以上インストールされている場合、リングで AP を使えるようになります。
たとえば、一切の FDDI コンセントレータ、デバイス、ハブなどの装置を使わずにリング接続されているドメイン A と B があるとします。
ドメイン A は 2 つのシステムボードで構成され、それぞれのボードに FDDI DAS アダプタがあります。システムボード 1 には FDDI DAS アダプタ nf0、システムボード 2 には FDDI DAS アダプタ nf1 がついています。
ドメイン B は 1 つのシステムボードで構成され、それには FDDI DAS アダプタ nf2 がついています。以上のような条件の場合、次のようにケーブルを接続してリングを構成します。
特長
FDDI コンセントレータが必要ありません。
単一ポイントの障害に対応できます。
DR と AP が使えます。
制限
FDDI は光バイパスをサポートしないため、リング内の FDDI DAS アダプタが設定されていない場合、リングが途切れてしまいます。
リング内の単一ポイントの障害にしか対応できません。
FDDI コンセントレータが 2 つある場合、FDDI DAS アダプタの B ポートを 1 つ目の FDDI コンセントレータの M ポートに、アダプタの A ポートを 2 つ目の FDDI コンセントレータの M ポートに接続することで、デュアルホーミングトポロジを構築できます。FDDI コンセントレータの M ポートすべてに対してこのプロセスを繰り返すこともできます。
同じ FDDI DAS アダプタの A ポートと B ポートを 1 つの FDDI コンセントレータに接続することはできません。
SAS アダプタと同様、FDDI アダプタ間で通信をするにはアダプタが互いに同じサブネットアドレスを持っている必要があります。
ドメイン内で 2 つ以上の FDDI DAS アダプタが FDDI コンセントレータに接続されている場合、AP が使えるようになります。
特長
アクティブとスタンバイの 2 つの FDDI リングができます。
複数ポイントでの障害に対応できます。
DR/AP が使えます。
制限
FDDI コンセントレータが設定の一部となるため、コンセントレータが各 FDDI DAS アダプタのサブネットアドレスを認識できなければなりません。