Sun フレームバッファー使用の手引き

非対話形式による設定

特に多数のシステムに同一内容の設定をする場合や、システムに最適な設定がわかっている場合などは、PGX32 カードを非対話形式で設定したほうが便利です。

GFXconfig は、m64config ユーティリティーと同じ規約に従います。 m64config は、Sun Ultra 5 と Sun Ultra 10 のマザーボードグラフィックス (8 ビットシステムと 24 ビットシステムの両方) や、PGX 8 ビット PCI フレームバッファーなどの、すべての ATI ベースのグラフィックスで使用されています。対話方式による設定方法で使用するすべてのパラメタは、非対話形式でも使用できます。この場合は、適切なフラグの後に必要な値を続けて指定します。各パラメタの詳細は、表 6-2 を参照してください。

表 6-2 非対話形式の設定で使用するパラメタ

パラメタ 

説明 

-dev デバイス

構成するデバイスを表示します。 

-res 解像度

解像度名を表示します。 

-res ¥?

解像度を表示します。 

-file ファイル名

設定ファイル (system または machine) を表示します。

-depth 深さ

ビットの深さ (8 または 24、デフォルトは 24) を表示します。 

-defaults

デバイスのパラメタをデフォルトにリセットします。 

-24only (true/false)

すべてのウィンドウで 24 ビット画像を使用するように強制設定します。8 ビットアプリケーションの中には、この指定により正常に動作しなくなるものもあります。 

-gfile ガンマファイル

ガンマファイルを一覧表示します。 

-gvalue ガンマ値

ガンマ値を一覧表示します。 

-propt

現在の設定を表示します。 

-prconf

ハードウェア情報を表示します。 

-help

使用方法 (ヘルプメッセージ) を表示します。 


注 -

デフォルトでは、解像度が 1280 × 1024 以下の場合のビット深度は 8/24 に、それよりも高解像度の場合は 8 に、それぞれ設定してあります。


使用例

  1. PGX32 の解像度を 1152 × 900、66 Hz に設定するには、以下のように入力します。


    # GFXconfig -res 1152x900x66
    

    解像度を確定する前に確認しておきたい場合は、解像度名の後に「try」という語を追加します。このオプションを指定すると、画面にテストパターンが表示されます。リターンキーを押すとテストパターンは解除されます。このパターンで実際に解像度を確認してから、その解像度を適用するかどうか判断します。入力例を以下に示します。


    # GFXconfig -res 1152x900x66 try -dev /dev/fbs/gfxp0
    

  1. トゥルーカラー画像のみを使用して (8 ビット擬似カラーを使用しないで) 解像度を 1024 × 768、60 Hz に設定するには、以下のように入力します。


    # GFXconfig -res 1024x768x60 -24only true
    

  1. /dev/fbs/gfxp0 の現在の設定を確認するには、以下のように入力します。


    # GFXconfig -propt -dev /dev/gfx/gfxp0