SUNWifb_config コマンドを使用して、X サーバーの画像表示形式リストの順序を変更することができます。表 8-3 に示すSUNWifb_config オプションを使用して、特定のデバイスに合わせて参照された画像の表示形式リストを設定してください。
表 8-3 SUNWifb_config の画像フラグのデフォルトの設定
名称 |
値 |
デフォルト |
---|---|---|
linearorder |
first/last |
last |
deflinear |
true/false |
false |
overlayorder |
first/last |
last |
defoverlay |
true/false |
false |
expvis |
enable/disable |
enable |
sov |
enable/disable |
enable |
デフォルトでは、非リニア画像は、画像表示形式リスト上でリニア画像より前に表示されます。SUNWifb_config コマンドを使用して、画像表示形式リストの順序を変更することができます。
3D アプリケーションの多くはリニア画像を使用しますが、特定の 3D アプリケーションでは、XSolarisGetVisualGamma (3) を使用するリニア画像を検索しないで、リストに最初に表示される 24 ビットトゥルーカラーを使用します。このようなアプリケーションを、正しい画像表示形式で動作させるには、リストの並べ換えが必要です。-linearorder オプションを使用して、リニア 24 ビットトゥルーカラーが最初に表示されるように指定してください。
画像表示形式リストの並べ換えは、ウィンドウシステムの再起動時に有効となります。
リストの順序を変更する場合は、-linearorder オプションの 1 つを指定して SUNWifb_config コマンドを入力します。
/usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -linearorder first |
デフォルトでは、 8 ビット疑似カラーアンダーレイ画像は、画面表示形式リスト上で 8 ビット疑似カラーオーバーレイ画像より前に表示されます。SUNWifb_config コマンドを使用して、画像表示形式リストの順序を変更することができます。
8 ビット疑似カラーオーバーレイ画像を使うアプリケーションによっては、画面表示形式リスト上で最初に検索された 8 ビット疑似カラー画像を使うものがあります。これらのアプリケーションが正しい画像で動作するようにするには、-overlayorder オプションを使い、8 ビット疑似カラーオーバーレイ画像が 1 番目の 8 ビット疑似カラー画像として検知されるようにします。
画像表示形式リストの並べ換えは、ウィンドウシステムの再起動時に有効となります。
リストの順序を変更する場合は、 overlayorder オプションの 1 つを指定して SUNWifb_config コマンドを入力します。
/usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -overlayorder first |
画面のデフォルトの画像表示形式は、8 ビット疑似カラーオーバーレイ画像です。デフォルトの画像表示形式は SUNWifb_config コマンドを使用して、リニアアンダーレイ画像またはオーバーレイ画像のいずれかに変更することができます。
デフォルトの画像表示形式をリニア画像にする場合は、SUNWifb_config コマンドを以下のように指定します。
/usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -deflinear true |
デフォルトの画像表示形式をオーバーレイ画像にする場合は、SUNWifb_config コマンドを以下のように指定します。
/usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -defoverlay true |
リニアオーバーレイ画像は存在しないため、-deflinear true と -defoverlay true を同時に指定した場合は、結果は不定となります。
画像表示形式の順序オプション (overlayorder と linearorder) は、デフォルト画像表示形式オプション (defoverlay と deflinear)とは異なります。たとえば、オーバーレイ画像表示形式のグループをリストの始めに移動させても、その画像表示形式が自動的にデフォルトとなるわけではありません。特定のアプリケーションでは、変更した画像表示形式の順序がデフォルトになるものとみなし、デフォルトの画像表示形式で生成したカラーマップと、リストで最初にあった 8 ビット疑似カラー画像を一致させようとして、「BADMATCH」 X エラーを起こす場合があります。
Solaris では、OpenGL 拡張画像表示形式をサポートします。拡張画像表示形式では、8 ビット疑似カラー、24 ビットトゥルーカラー (リニアおよび非リニア) 、24 ビットダイレクトカラー、8 ビット疑似カラーオーバーレイの 5 種類の画像グループは、同じ画像タイプの単一画像インスタンスから、複数画像インスタンスに拡張されます。同じ画像グループの異なるインスタンスは (単一バッファーかダブルバッファー機能、または単一画像か立体画像機能、あるいは両方の組み合わせといった)、異なる GLX 機能を表します。画像インスタンスの数は、X サーバーが開始された画像モードが単一画像か立体画像かによって異なります。
SERVER_OVERLAY_VISUALS は、画像 ID、透過タイプ、透過値、画面のサーバーオーバーレイ画像 (SOV : server overlay visusals) を含むルートウィンドウの属性の 1 つです。 SUNWifb_config コマンドを使用して、この属性を有効としたり、透過サーバーオーバーレイ画像表示形式の参照先の指定を切り替えることができます。