SunVTS 4.1 テストリファレンスマニュアル

第 3 章 アラームカードテスト (alarmtest)

alarmtest は Sun NetraTM ct 400 および ct 800 システム内のアラームカードを対象に実行されます。

アラームカードは、Netra ct システム対応のホットスワップ可能なアドオンオプションで、システムの監視、障害回復、アラーム通知を行うためにセキュリティ保護された遠隔アクセスを提供します。アラームカードは前方・後方アクセスシステムの両方で使用できます。

alarmtest はスケーラブルテストではありません。


注 -

alarmtestrsctest を同時に実行しないでください。これらのテストを同時に使用すると、誤った結果が出る可能性があります。


alarmtest サブテスト

alarmtest は 6 つのサブセットで構成されます。これらのサブセットは、以下の 6 つの項目についてテストと報告を行います。

alarmtest のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、用意されたグループを展開する必要があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 3-1 alarmtest のテストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 3-1 alarmtest のオプション

オプション 

説明 

Enet_Test 

Ethernet テストを有効または無効にします。 

Edata_Pattern_Type 

Enet_test のデータパターンのタイプ (シーケンシャル、ランダム、または両方) を選択します。

Num_Packets 

1 回のテストループで送信するデータパケット数を指定します。 

Target_Host 

ping テストのために使用するホストの IP アドレスを指定します。 

Etest_Type 

内部、外部、物理 (Ethernet トランシーバ) 、または ping テストの一部、またはすべてを選択します。 

Serial_Test 

serial_test を有効または無効にします。

Loopback_Type 

内部ループバック、外部ループバック、またはその両方を選択します。 

Sdata_Pattern_Type 

serial_test のデータパターンのタイプ (シーケンシャル、ランダム、または両方) を選択します。

STest_Type 

テスト対象のポート (cduv) を選択します。

TTYU_Baud 

アラームカードの COM1 ポートのボーレートを選択します。 

TTYV_Baud 

アラームカードの COM2 ポートのボーレートを選択します。 

PC_Card_Test 

PC カード (PCMCIA) テストを有効または無効にします。 

PC_Card_Type 

PC カードのカードタイプ (モデムまたはシリアル i/o) を指定します。 

Flash_Test 

フラッシュ検査合計テストを有効または無効にします。 

SEEPROM_test 

SEEPROM 検査合計テストを有効または無効にします。 

TOD_test 

TOD 検査合計テストを有効または無効にします。 

ループバック

ループバックテストでは、以下に示す外部ループバックが使用されます。

alarmtest のテストモード

表 3-2 alarmtest のテストモード

テストモード 

サポート 

説明 

接続テスト 

○ 

アラームカードの状態を通知します。 

機能テスト 

(オフライン) 

○ 

Ethernet、シリアル、フラッシュ、PCMCIA、SEEPROM および TOD を実行します。 

機能テスト 

(オンライン) 

× 

サポートされていません。 

alarmtest のコマンド行構文

/opt/SUNWvts/bin/alarmtest 標準引数 -o enet=E(nable)|D(isable),epattype=seq+rand,epkts=パケット数,target=IPアドレス, etest=I+E+H+P,serial=E(nable)|D(isable),slb=I+E,spattype=seq+rand, stest=c+d+u+v, pccard=E(nable)|D(isable),pccardtype=modem|serial, flash=E(nable)|D(isable),seeprom=E(nable)|D(isable),tod=E(nable)|D(isable), ttyubaud=ALL|指定ボー,ttyvbaud=ALL|指定ボー

表 3-3 alarmtest のコマンド行構文

引数 

説明 

enet=E(nable)|D(isable)

Ethernet テストを有効または無効にします。 

epattype=seq+rand

Enet_test のデータパターンのタイプ (シーケンシャル、ランダム、または両方) を選択します。

epkts=パケット数

1 回のテストループで送信されるデータパケット数を指定します。 

target=IPアドレス

ping テストに使用するホストの IP アドレスを指定します。 

etest=I+E+H+P

内部、外部、物理、または ping テストの一部、またはすべてを選択します。 

serial=E(nable)|D(isable)

serial_test を有効または無効にします。

slb=I+E

内部ループバック、外部ループバック、または両方を選択します。 

spattype=seq+rand

serial_testのデータパターンのタイプ (シーケンシャル、ランダム、または両方) を選択します。

stest=c+d+u+v

テスト対象のポート (cduv) を選択します。

pccard=E(nable)|D(isable)

PCカード (PCMCIA) のテストを有効または無効にします。 

pccardtype=modem|serial

PCカードのカードタイプ (モデムまたはシリアル i/o) を指定します。デフォルトはモデムになっています。 

flash=E(nable)|D(isable)

フラッシュ検査合計テストを有効または無効にします。 

seeprom=E(nable)|D(isable)

SEEPROM 検査合計テストを有効または無効にします。 

tod=E(nable)|D(isable)

TOD 検査合計テストを有効または無効にします。 

ttyubaud=ALL| 指定ボー

アラームカードの COM1 ポートのテストに使用するボーレートを指定します。 

ttyvbaud=ALL| 指定ボー

アラームカードの COM2 ポートのテストに使用するボーレートを指定します。 


注 -

64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。ディレクトリにこのテストが存在しない場合は、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。