dvdtest は、ドライブの DVD-ROM を読み込むことによって DVD をテストします。
dvdtest は、Volume Manager が起動していない場合でも実行できます。Volume Manager が起動していて、ドライブに媒体が装填されていない場合は、テストを選択する前に、SunVTS によって、媒体を装填するための画面が表示されます。
このテストを実行する前に DVD ドライブに DVD-ROM を装填します。装填しなかった場合は、テストが失敗します。
DVD-ROM がドライブに装填されると、SunVTS は dvdtest を使用してドライブをテストします。CD (DVD でないタイプ) が装填されると、SunVTS はcdtest を使用してドライブをテストします。ドライブ内の媒体が変わるたびに、調べ直す必要があります (詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください)。これにより、SunVTS カーネルはドライブに装填された媒体に基づいて正しいテスト (dvdtest または cdtest) を関連付けます。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
オプション |
説明 |
---|---|
% Data/Track |
トラックごとにテストするデータの割合を指定します。0 から 100 までの数を使用します。 |
Read Mode |
Random または Sequential モードのどちらかを指定します。Random モードでは、データブロックが任意のトラック位置から読み込まれます。Sequential モードでは、データブロックが順次読み込まれます。いずれのモードにおいても、読み込まれるブロックの総数は、% Data/Track の値によって決まります。 |
以下のテーブルでは、 異なるテストモードでの cputest の機能の仕方について説明します。
表 13-2 dvdtest のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
○ |
ドライブからの情報を要求・表示し、2 つのデータブロックを媒体から読み込んで接続性を確認します。ドライブに媒体が装填されていない場合は、エラーが表示されます。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
ドライブからの情報を要求・表示し、Test Parameter Options ダイアログボックスで設定されたオプションに基づいて媒体からデータを読み込みます。ドライブに媒体が装填されていない場合は、エラーが表示されます。 |
機能テスト (オンライン) |
○ |
機能テストモード (オフライン) のときと同じテストを行います。ただし、デフォルトのオプション値によって、媒体からデータを読み込む割合が少なく制限されています。これにより、ドライブの機能性が適切に確認され、テスト実行時間が短く保たれます。 |
/opt/SUNWvts/bin/dvdtest 標準引数 -o dev=デバイス名,read=random|sequential,data=テストデータ率
表 13-3 dvdtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=デバイス名 |
テストするデバイス名を指定します。例: /dev/rdsk/cntndn |
read=random|sequential |
ランダムまたは順次の読み取り方法を指定します。 |
data=テストデータ率 |
テストするデータの割合を百分率で指定します。0 〜 100 %を指定することができます。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。