gfxtest は、表 26-1 に示す ビデオメモリー、RAMDAC、および速度の各サブテストを実行して、PGX32 フレームバッファーカードをテストします。
表 26-1 gfxtest のサブテスト
サブテスト |
説明 |
---|---|
ビデオメモリー |
8 ビットおよび 32 ビットのランダムアクセスとシーケンシャルアクセスを行い、8 MB のビデオフレームバッファーメモリの完全テストを実行します。このサブテストは、1 回あたりわずかな時間で終了します。 |
RAMDAC |
ビデオ出力の内部回路をテストします。RAMDAC CLUT (カラールックアップテーブル) は、CLUT に不良ビットがないかどうかを判断する簡単な読み取り/書き込みパターンを使用してテストします。RAMDAC のデジタル部分の機能だけを確認し、アナログビデオ信号が正しく作成されているかどうかは確認しません。このサブテストは、1 秒未満で終了します。 |
速度 |
PGX32 カードのハードウェアグラフィックスの速度をテストします。エンジンを初期化し直してから、オンスクリーンおよびオフスクリーンのメモリーを持つ線、矩形、ビットマップ転送、並べて表示された矩形や点描された矩形などのプリミティブをテストします。ALU もテストします。このサブテストは、1 秒未満で終了します。 |
PGX32 フレームバッファーカードが使用されている、他のアプリケーションまたはスクリーンセーバープログラムを実行しないでください。また、電源管理ソフトウェアも実行しないでください。これらのプログラムを使用した場合は、SunVTS から不正エラーが返されます。
グラフィックスデバイスをテストする前にすべてのスクリーンセーバーを無効にしてください。Solaris スクリーンセーバーを無効にするには、UNIX プロンプトで xset s off と入力します。電源管理ソフトウェアが動作中の場合は、無効にしてください。
グラフィックテストの性格上、グラフィックテスト中にフレームバッファーを読み書きすると、ユーザーの作業の障害になることがあります。
コンソールから gfxtest をテストする場合は、SunVTS TTY モードは使用しないでください。
複数のモニターで OpenWindows を実行しないでください。
vtsui ではなく vtsk を使用して SunVTS を起動するには、xhost +というように xhost ホスト名を指定する必要があります。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
オプション |
説明 |
---|---|
Memory Test
|
ビデオメモリーサブテストの有効と無効を切り替えます。デフォルト値は有効です。 |
RAMDAC Test
|
RAMDAC サブテストの有効と無効を切り替えます。デフォルト値は有効です。 |
Acceleration Test |
速度サブテストの有効と無効を切り替えます。デフォルト値は有効です。 |
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
× |
サポートされていません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
機能テスト (オンライン) |
× |
サポートされていません。 |
/opt/SUNWvts/bin/gfxtest standard_arguments -o dev=デバイス名, mem=no_of_passes,ramdac=no_of_passes,accel=no_of_passes
表 26-4 gfxtest コマンド行の構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev= |
デバイス名は、テストするデバイスに関連付けられているパス名で、 /dev/fbs/gfxp0のように、/dev/fbs に使用されます。 |
mem=no_of_passes |
ビデオメモリーサブテストの実行回数を指定します。デフォルト値は 1 です。 |
ramdac=no_of_passes |
RAMDAC サブテストの実行回数を指定します。デフォルト値は 1 です。 |
accel=no_of_passes |
速度サブテストの実行回数を指定します。デフォルト値は 1 です。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。