Sun eri FastEthernet ドライバの性能をカスタマイズするには、以下の作業を実行します。
eri デバイスドライバは、SUNW,eri Ethernet デバイスを制御します。デバイスドライバは、接続相手との間で自動ネゴシエーションプロトコルを使用して、接続の速度を選択します (「自動ネゴシエーション」を参照)。
以下の 3 通りの方法のうちのいずれかを使用して、eri デバイスドライバのパラメタを手動で設定し、システムの各 SUNW,eri デバイスをカスタマイズすることができます。
/kernel/drv ディレクトリに eri.conf ファイルを作成することによって、パラメタをデバイスごとに設定します。
ndd ユーティリティーを使用して、パラメタを一時的に変更します。この変更はシステムを再起動すると失われます。
/etc/system ファイルにパラメタ変数を入力することによって、システムのすべての SUNW,eri デバイスに対して、一括して eri デバイスドライバのパラメタを設定します。
詳細は、第 4 章「パラメタの設定」を参照してください。
ok プロンプトで show-nets コマンドを入力し、システムデバイスの一覧を表示します。
以下の例のように、eri デバイスのフルパス名が表示されます。
/pci@8,700000/network@5,1 |
以下のように入力します。
ok nvedit |
0: 行の終わりでリターンキーを押し、以下のように入力します。
0: probe-all install-console banner 1: apply transfer-speed=10 full_ path_name_of_a_eri_device |
すでに NVRAM のコマンドが使える場合は、ファイルの最後にこれらの行を追加してください。
full_path_name_of_a_eri_device を入力してから、Control-C を押します。
手順 2から4の手順を行って、それぞれの eri ネットワークインタフェースのネットワーク速度を設定します。
前の例では、速度は10 Mbps に設定しています。速度を 100 Mbps に設定する場合は、10 を 100 に置き換えてください。
ok プロンプトで、以下のように入力します。
ok nvstore ok setenv use-nvramrc? true |
システムを再起動します。
ネットワーク速度の設定についての詳細は、「強制モードの設定」を参照してください。