この章では、Solaris 8 Update リリースに追加された新機能について説明します。
最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 8 Update リリースのマニュアルページには、「Solaris 8 Reference Collection」には記載されていない新しい情報も提供されています。
説明 |
サポート開始リリース番号 |
---|---|
ボリューム管理の機能拡張 |
|
リムーバルメディア管理が、DVD-ROM、Zip ドライブと Jaz ドライブ、CD-ROM、フロッピーディスクなどのリムーバルメディアを完全にサポートするようになりました。この機能の使い方については、第 3 章「リムーバブルメディアの管理機能の向上」を参照してください。 | 6/00。10/00 で更新。 |
システム性能の機能拡張 |
|
機能拡張されたディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) を使用すると、大規模なディレクトリ内のファイルにアクセスするときの性能が向上します。この機能の使い方については、「DNLC 機能の向上」を参照してください。 | 6/00 |
リソース管理の機能拡張 |
|
アカウンティングの拡張によって、一般的なアカウンティングデータのグループを表す、新しい可変長の汎用アカウンティングファイル形式が導入されました。また、カーネルがさまざまなアカウンティングファイルに記録したリソースの使用状況を構成する機能も導入されました。この機能の使い方については、「アカウンティング機能の拡張」を参照してください。 |
6/00 |
セキュリティ |
|
Generic Security Service Application Programming Interface (GSS-API) は、セキュリティのフレームワークです。GSS-API を使用すると、アプリケーションは転送するデータを保護できます。GSS-API は認証、整合性、および機密性のサービスをアプリケーションに提供します。GSS-API を使用すると、各アプリケーションはセキュリティに関して全般的に「汎用」になります。つまり、どのような実際のプラットフォーム (Solaris プラットフォームなど) やセキュリティ機構 (Kerberos など) が使用されるかを知る必要がありません。これは、GSS-API を使用するアプリケーションの移植性が高くなることを意味します。 詳細は、『GSS-API のプログラミング』を参照してください。 |
6/00 |
ネットワーク |
|
IP ネットワークマルチパスでは、ネットワークアダプタにおけるシングルポイントの障害からの復旧機能や、トラフィックのスループットの向上をシステムに提供します。ネットワークアダプタにおいて障害が発生し、 同じ IP リンクに代替アダプタが接続されている場合、システムはすべてのネットワークアクセスを障害の起きたアダプタから代替アダプタへ自動的に切り替えます。このプロセスにより、ネットワークへのアクセスの中断を防ぐことができます。また、同じ IP リンクに複数のネットワークアダプタが接続されている場合、トラフィックを複数のネットワークアダプタに分散させることにより、トラフィックのスループットが向上します。 詳細は、『IP ネットワークマルチパスの管理』を参照してください。 |
10/00 |
WBEM (Web-based enterprise management) には、複数のプラットフォームにおけるシステム、ネットワーク、デバイスの Web ベースでの管理の標準規格が含まれています。この標準化により、システム管理者は、デスクトップ、デバイス、およびネットワークの管理を行うことができます。このリリースでは、CIM Object Manager が使用するシステムプロパティの記述や、新しい Solaris_Printer およびその他の印刷定義のクラスについての記述などが追加されました。 『Solaris WBEM Services の管理』の Solaris 8 Update リリースでの変更点については、「『Solaris WBEM Services の管理』」を参照してください。 |
10/00 |
モバイル IP (Internet Protocol) を使用すると、モバイルコンピュータ (ラップトップ、無線通信など) 間で情報を転送できます。モバイルコンピュータは別のネットワークに場所を変更しても、モバイルコンピュータのホームネットワークを通じてアクセスおよび通信できます。モバイル IP の Solaris の実装では IPv4 だけがサポートされます。 詳細は、『モバイル IP の管理』を参照してください。 |
6/00 |
USB のサポート |
|
Solaris 印刷マネージャを使用して、USB (Universal Serial Bus) ポートを備えた SPARC システムに接続された USB プリンタを設定することができます。詳細は、「SPARC: USB プリンタのサポート」を参照してください。 USB の概要については、「USB の概要」を参照してください。 |
10/00 |
アーリーアクセス |
|
このリリースでは、アーリーアクセス (EA) ディレクトリにアーリーアクセスソフトウェアが含まれています。詳細は、Solaris 8 のリリースの SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれる各アーリーアクセスソフトウェアの README を参照してください。 |
6/00 |