Solaris システムのシステム管理作業を実行時に発生するバグの情報および注意事項について説明します。
使用可能なメモリー容量が十分にない時に、次のエラーメッセージが表示されます。
CIM_ERR_LOW_ON_MEMORY |
回避方法: 次のようにして CIM Object Manager のリポジトリをリセットしてください。
スーパーユーザーになります。
CIM Object Manager を停止します。
# /etc/init.d/init.wbem stop |
JavaSpaces ログディレクトリを削除します。
# /bin/rm -rf /var/sadm/wbem/log |
CIM Object Manager を再起動します。
# /etc/init.d/init.wbem start |
CIM Object Manager のリポジトリをリセットすると、データストアに格納されている独自の定義は失われます。次に示す例のようにして、定義が含まれている MOF ファイルを mofcomp コマンドを使用して再コンパイルする必要があります。
# /usr/sadm/bin/mofcomp -u root -p root_password your_mof_file |
/usr/sadm/bin/mofcomp または /usr/sadm/bin/wbemadmin を実行している時に、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
NO_SUCH_QUALIFIER1: Qualifier association not found. |
回避方法: 次のようにして CIM Object Manager のリポジトリをリセットしてください。
スーパーユーザーになります。
CIM Object Manager を停止します。
# /etc/init.d/init.wbem stop |
JavaSpaces ログディレクトリの名前を変更します。
# mv /var/sadm/wbem/log /var/sadm/wbem/logprepatch |
CIM Object Manager を再起動します。
# /etc/init.d/init.wbem start |
CIM Object Manager のリポジトリをリセットすると、データストアに格納されている独自の定義は失われます。次に示す例のようにして、定義が含まれている MOF ファイルを mofcomp コマンドを使用して再コンパイルする必要があります。
# /usr/sadm/bin/mofcomp -u root -p root_password your_mof_file |
CIM WorkShop または WBEM API を使用して Solaris_FileSystem クラスのインスタンスを列挙すると、CIMOM が動作しなくなり、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Attempted to complete RMI action enumInstances and received exception java.rmi.UnmarshalException: Error unmarshaling return header; nested exception is: java.io.EOFException |
回避方法: スーパーユーザーになって次のコマンドを実行して、CIMOM を再起動してください。
# /etc/init.d/init.wbem stop # /etc/init.d/init.wbem start |
admintool のソフトウェア機能で、媒体に「CD (ボリューム管理あり)」を選択して「了解」ボタンを押しても、CD パスが正しくないためにソフトウェア情報を認識できません。
回避方法: 「CD のパス」のテキストフィールドで /cdrom/cdrom0/s0 を /cdrom/cdrom0/s2 に変更して、再び「了解」ボタンを押してください。
admintool 上では、日本語のホームディレクトリ名を登録できません。
回避方法: useradd(1M) コマンドを使用してください。
admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定」の「ハードディスク」には、Solaris イメージのトップディレクトリ (Solaris_8/ があるディレクトリ) を指定してください。それ以外のディレクトリを指定すると admintool がコアダンプすることがあります。
admintool を使ってソフトウェアパッケージの追加・削除を行う場合、入力を促すメッセージおよびログを表示するためのコマンドツールが起動されますが、 ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは日本語のメッセージが表示されません。
回避方法: この状態でもパッケージの追加・削除は可能ですが、表示されるメッセージを見るためには、ja ロケールまたは C ロケールで Solaris CDE 環境にログインし直して、admintool を起動してください。
admintool を使ってソフトウェアパッケージの削除を行なった場合、削除が成功したにもかかわらず、admintool 上のソフトウェアパッケージのリストが直ちに更新されません。
回避方法: admintool を起動し直してください。
admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定」の「CD (ボリューム管理あり)」または「CD (ボリューム管理なし)」を使用すると CD の読み込み中に admintool がコアダンプすることがあります。
回避方法: pkdadd コマンドを使用してパッケージを追加してください。または、CD に Solaris Web Start 2.x が含まれている場合は、Solaris Web Start 2.x (installer) を使用してパッケージをインストールしてください。