l1dcachetest は、Sun システムの CPU モジュールにある level1 D キャッシュを検査します。 このテストでは、複数の仮想アドレスのアクセスの書き込み、読み取り、および検証を行います。 このテストでは、l1dcache のサイズに基づいて選択されるバッファーサイズによってアドレスを判定します。 キャッシュサイズより大きいアドレスに書き込んで、最大で 4 通りに設定した結合データキャッシュでスラッシュ (キャッシュミス) を発生させます。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。 システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。 詳細は、『SunVTS 4.2 ユーザーマニュアル』を参照してください。
オプション |
説明 |
---|---|
Thrash Cycles |
システム上の level1 キャッシュに対して実行するスラッシュサイクル数を指定します。 デフォルト値は、オンラインモードで 64、オフラインモードで 256 です。 |
Test Buffer Size |
テスト実行時に割り当てるバッファーサイズを K バイト単位で設定します。 デフォルト値は、オンラインモードでもオフラインモードでも 64 です。 |
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
× |
サポートされていません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
機能テスト (オンライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
/opt/SUNWvts/bin/l1dcache 標準引数 -o count=回数,buffer=バッファーサイズ,dev=l1dcache
表 32-3 l1dcachetest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
count=回数 |
システム上の level1 キャッシュに対して実行するスラッシュサイクル数を指定します。 デフォルト値は、オンラインモードで 64、オフラインモードで 256 です。 |
buffer=バッファーサイズ |
テスト実行時に割り当てるバッファーサイズを K バイト単位で設定します。 デフォルト値は、オンラインモードでもオフラインモードでも 64 です。 |
dev=l1dcache |
デバイス名を指定します。 |