SunVTS 4.2 テストリファレンスマニュアル

第 33 章 レベル 2 データキャッシュテスト (l2dcachetest)

l2dcachetest は、Sun マシンの CPU モジュールにある level2 外部キャッシュを検査します。 このテストでは、複数の仮想アドレスのアクセスの書き込み、読み取り、および検証を行います。複数の仮想アドレスを選択して、直接マップされた外部キャッシュでスラッシュ (キャッシュミス) を発生させます。

l2dcachetest のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。 システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。 詳細は、『SunVTS 4.2 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 33-1 l2dcachetest テストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 33-1 l2dcachetest のオプション

オプション 

説明 

Thrash Cycles 

システム上の level2 キャッシュに対して実行するスラッシュサイクル数を指定します。 デフォルト値は、オフラインモードで 8、オンラインモードで 2 です。 

Test Buffer Size 

テスト実行時に割り当てるバッファーサイズを K バイト単位で設定します。 デフォルト値は、オフラインモードでもオンラインモードでも 8192 です。 

l2dcachetest のテストモード

表 33-2 l2dcachetest のテストモード

テストモード 

サポート 

説明 

接続テスト 

× 

サポートされていません。 

機能テスト 

(オフライン) 

○ 

すべてのテストを実行できます。

機能テスト 

(オンライン) 

○ 

すべてのテストを実行できます。

l2dcachetest のコマンド行構文

/opt/SUNWvts/bin/l2dcache 標準引数 -o count=回数,buffer=バッファーサイズ,dev=l2dcache

表 33-3 l2dcachetest のコマンド行構文

引数 

説明 

count=回数

システム上の level2 キャッシュに対して実行するスラッシュサイクル数を指定します。 デフォルト値は、オフラインモードで 8、オンラインモードで 2 です。 

buffer=バッファーサイズ

テスト実行時に割り当てるバッファーサイズを K バイト単位で設定します。 デフォルト値は、オンラインモードでもオフラインモードでも 8192 です。 

dev=l2dcache

デバイス名を指定します。