pcsertest は、PCMCIA モデムカードの機能を検査します。このテストは、内部アナログループバックテストの実行を、モデムのファームウェアに指示する一連のコマンドをモデムに発行します。テストが完了すると、ファームウェアから、テストの成功または失敗を示す 3 桁の状態メッセージが送信されます。
pcsertest は、オプションとしてソケット入出力カードをテストします。このテストは、8 KB ずつ増えるデータパターンを入出力カードに書き込みます。このデータが、ループバックされ、読み取られて照合されます。
ソケット入出力カードをテストする場合は、9 ピンのループバックコネクタが必要です。デフォルトのモデムカードをテストする場合は、ループバックコネクタは必要ありません。ループバックコネクタの結線方法については、付録 A を参照してください。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.2 ユーザーマニュアル』を参照してください。
各 PCMCIA スロットのデフォルトのカードタイプは、モデムカードです。モデムカードが 1 枚だけ挿入されている場合、空きスロットは無視されます。
pcsertest オプションダイアログボックスから、ソケット入出力カードの種類を選択することができます。ソケットカードをテストするには、Card Type スイッチでカードの種類を選択します。空きスロットにあるソケット入出力カードをテストする選択をすると、テストは失敗します。
PCMCIA スロットには、モデムカードとソケット入出力カードを任意に組み合わせて装着することができます。ただし、オプションダイアログボックスで正しいタイプのカードを選択する必要があります。誤ったカードタイプを選択すると、テストは失敗します。
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
× |
サポートされていません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
機能テスト (オンライン) |
× |
サポートされていません。 |
/opt/SUNWvts/bin/pcsertest 標準引数 -o dev=デバイス名, type=カードタイプ
表 39-2 pcsertest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=デバイス名 |
pc0、pc1 などのデバイス名を指定します。 |
type=カードタイプ |
dev= で指定したデバイス名のカードタイプを指定します (例: type=serial)。デフォルトでは、カードタイプはモデムに設定されているため、デバイスがモデムの場合は、カードタイプを指定する必要はありません。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。