Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

adb

adb は実行時デバッガです。スーパーユーザーは、-k オプションを指定して adb を実行し、動作中のカーネルの変数を見ることができます。さらに、-k オプションと共に -w オプションを指定すると、スーパーユーザーは動作中のカーネルメモリー内の値を変更することができます。この方法によるすべての変更は、システムがリブートされると失われます。

例 - adb を使用した値の変更

整数変数 maxusers の現在の値を 0x200 に変更するには、次のようにします。


# adb -kw
physmem f7c6
maxusers/D
maxusers:
maxusers:       495
maxusers/W 200
maxusers:       0x1ef           =       0x200
$q

実際に変更する場合は、maxusers を変更したい変数のアドレスに、値を設定したい値に置き換えて、このコマンドを実行します。

adb コマンドの使い方については、adb(1) のマニュアルページを参照してください。