以下に示すいずれかから Solaris 8 1/01 オペレーティング環境 (Solaris WBEM Services 2.3) へアップグレードする場合は、所有するすべてのカスタム MOF (Managed Object Format) データを、Solaris WBEM Services 2.3 で使用する新しい Reliable Log レポジトリフォーマットへ変換する必要があります。
Solaris 8 (Solaris WBEM Services 2.0) オペレーティング環境
Solaris 8 6/00 (Solaris WBEM Services 2.1) オペレーティング環境
Solaris 8 10/00 (Solaris WBEM Services 2.2) オペレーティング環境
データの変換を行わなかった場合、データロスが生じます。
WBEM (Web-Based Enterprise Management) データを変換するには、アップグレードを行う前に JavaSpacesTM ソフトウェアを保存する必要があります。アップグレード後は、wbemconfig convert コマンドを実行する必要があります。
JavaSpaces 保存の詳細な手順は、『Solaris 8 1/01 ご使用にあたって (SPARC 版または Intel 版)』を参照してください。
Solaris 8 1/01 オペレーティング環境へのアップグレード後、次の手順に従って WBEM データを変換してください。
スーパーユーザーになり、CIM (Common Information Model) Object Manager を停止します。
# /etc/init.d/init.wbem stop |
wbemconfig convert コマンドを実行する前に CIM Object Manager を停止しなかった場合、ユーザーのデータが破壊される可能性があります。
アップグレードの前に保存した JavaSpaces ソフトウェアを復元します。
# mv /usr/sadm/lib/wbem/outrigger.jar /usr/sadm/lib/wbem/outrigger.jar.2 # mv /usr/sadm/lib/wbem/outrigger.jar.tmp /usr/sadm/lib/wbem/outrigger.jar |
現在インストールされている JDKTM ソフトウェアとは別の場所に、Solaris 8 1/01 オペレーティング環境をインストールする前にインストールされていた JDK バージョンをインストールします。JDK ソフトウェアは http://java.sun.com/products/ からダウンロードすることができます。
シンボリックリンクを、/usr/java から、Solaris 8 1/01 オペレーティング環境をインストールする前にインストールされていた JDK バージョンの場所へ変更します。たとえば、Solaris_JDK_1.2.1_04c を /old_sdk にインストールした場合は、次のようにします。
# rm /usr/java # ln -s /old_sdk/Solaris_JDK_1.2.1_04c /usr/java |
JavaSpaces データを Reliable Log フォーマットへ変換します。
# /usr/sadm/lib/wbem/wbemconfig convert |
Solaris 8 1/01 オペレーティング環境に含まれている outrigger.jar ファイルを復元します。
# mv /usr/sadm/lib/wbem/outrigger.jar.2 /usr/sadm/lib/wbem/outrigger.jar |
シンボリックリンクを、/usr/java から、Solaris 8 1/01 オペレーティング環境に含まれている JDK ソフトウェアのロケーションへ変更します。たとえば、次のようにします。
# rm /usr/java # ln -s /usr/java1.2 /usr/java |
CIM Object Manager を起動します。
# /etc/init.d/init.wbem start |