Solaris 8 1/01 ご使用にあたって (SPARC 版)

システム管理

Solaris システムのシステム管理作業を実行する際に発生するバグの情報および注意事項について説明します。

[日本語環境のみ] ディスクレスクライアントのデフォルトロケール

日本語環境のディスクレスクライアントを構成しても、ディスクレスクライアントの システムのデフォルトロケールが、常に C ロケールに設定されます。日本語環境でディスクレスクライアントを使用するには、ディスクレスクライアントの dtlogin 画面で日本語ロケールを選択してからログインしてください。 関連情報として 「smdiskless のマニュアルページ (バグ ID: 4384483)」 も参照してください。

[日本語環境のみ] Solaris 2.6 または Solaris 7 のディスクレスクライアントを、日本語環境で使用できない (バグ ID: 4384102)

-x locale=locale オプションを使用して日本語環境の Solaris 2.6 または Solaris 7 の OS サービスを追加しても、指定したロケールのパッケージがインストールされません。 このため、日本語環境の Solaris 2.6 または Solaris 7 のディスクレスクライアントを使用できません。

回避方法 : ディスクレスクライントを日本語環境で使用したい場合は、Solaris 8 の OS サービスを追加して、Solaris 8 のディスクレスクライアントを構成してください。

smosservice および smdiskless で、無効なユーザー名またはパスワードが指定されていてもエラーが出力されない (バグ ID: 4394572)

OS サービスおよびディスクレスクライアントを追加するコマンドを実行したときに、無効なユーザー名またはパスワードが指定されていてもエラーが出力されません。

回避方法 :/usr/sadm/lib/smc/bin/smc ファイルの以下の行を次のようにコメントアウトしてください。

変更前 :


exec 2> /dev/null

変更後 :


#exec 2> /dev/null

OS サービスを SUNWCXall 以外のクラスタで追加すると、sun4u ディスクレスクライアントをブートできない (バグ ID: 4361615)

sun4u アーキテクチャの OS サービスを SUNWCXall 以外のクラスタで追加すると、sun4u ディスクレスクライアントをブートできません。

回避方法 : sun4u アーキテクチャの OS サービスを、SUNWCXall クラスタで追加してください。

OS サーバーが IA の場合、OS サービスを SUNWCXall 以外のクラスタで追加すると、sun4m ディスクレスクライアントのブート時にエラーが表示される (バグ ID: 4364739)

OS サーバーが IA アーキテクチャの場合、sun4m アーキテクチャの OS サービスを SUNWCXall 以外のクラスタで追加すると、sun4m ディスクレスクライアントのブート時に次のようなエラーメッセージが表示され、dtlogin 画面が表示されません。


NOTICE: Can't find driver for console framebuffer

回避方法 : sun4m アーキテクチャの OS サービスを SUNWCXall クラスタで追加してください。

Solaris 8、6/00、10/00 の OS サービスにはパッチが必要 (バグ ID: 4384092)

Solaris 8、Solaris 8 6/00、Solaris 8 10/00 のディスクレスクライアントを日本語環境で構成する場合は、OS サービスを追加した後、OS サービスにパッチ 110416-02 を 適用する必要があります。

このパッチを適用しないと日本語入力システム ATOK12 が正しく動作せず、 CDE 上でアプリケーションが正しく起動できないなどの問題が発生することがあります。

パッチを OS サービスに追加する方法については、『Solaris 8 のシステム管理 (追補)』を参照してください。

Solaris 2.6 3/98 または 5/98 の sun4u OS サービスにはパッチが必要 (バグ ID: 4150243、4388885)

Solaris 2.6 3/98 または 5/98 の sun4u ディスクレスクライアントを構成する場合は、 OS サービスを追加した後、OS サービスにパッチ 105654-03 を適用する必要があります。

このパッチを適用しないと sun4u ディスクレスクライアントがブート中にハングアップすることがあります。

パッチを OS サービスに追加する方法については、『Solaris 8 のシステム管理 (追補)』を参照してください。

Solaris 7 の OS サービスを追加すると upgrade_log にエラーメッセージが出力される (バグ ID: 4362280)

Solaris 7 の OS サービスを追加すると、次のようなエラーメッセージが /var/sadm/system/logs/upgrade_log に出力されます。


Doing pkgadd of SUNWplow to /export/Solaris_2.7.
ERROR: attribute verification of
</export/Solaris2.7/usr_sparc.all/etc/default/init> failed
    pathname does not exist

Installation of  partially failed.
pkgadd return code = 2

回避方法 : エラーメッセージは無視してください。

[日本語環境のみ] smosservice で無効な mediapath に対するエラーメッセージの一部が文字化けする (バグ ID: 4383045)

OS サービスを追加するコマンドを実行したとき、無効な mediapath が指定されていると エラーが表示されますが、エラーメッセージの一部が次のように文字化けします (<media_path> はメディアのパス名を示します)。


-x mediapath オプションに指定されたパス "<media_path>" が見つからないまたは読み取る
ことができませんでした。??????????????????????。

回避方法 : 文字化けしているメッセージは「ファイルもディレクトリもありません」に読み換えてください。

rcm_daemon からのエラーメッセージ (バグ ID: 4386436)

システムのブート時に、/var/adm/messages ログファイルに次のエラーメッセージが出力されることがあります。


open(/var/run/rcm_daemon_lock) - No such file or directory
  rcm_daemon exit: errno = 2

この問題は、/var が独立したパーティションである場合にのみ発生します。

回避方法 : エラーメッセージは無視してください。システムに影響はありません。

WBEM でデータを追加しようとすると CIM_ERR_LOW_ON_MEMORY エラーが発生する (バグ ID: 4312409)

使用可能なメモリー容量が十分にない時に、次のエラーメッセージが表示されます。


CIM_ERR_LOW_ON_MEMORY

メモリー容量が十分にない場合に CIM (Common Information Model) Object Manager を実行していると、エントリを追加することができません。CIM Object Manager のリポジトリをリセットする必要があります。

回避方法 : 次のようにして CIM Object Manager のリポジトリをリセットしてください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. CIM Object Manager を停止します。


    # /etc/init.d/init.wbem stop
    

  3. JavaSpaces ログディレクトリを削除します。


    # /bin/rm -rf /var/sadm/wbem/log
    

  4. CIM Object Manager を再起動します。


    # /etc/init.d/init.wbem start
    


注 -

CIM Object Manager のリポジトリをリセットすると、データストアに格納されている独自の定義は失われます。次に示す例のようにして、定義が含まれている MOF ファイルを mofcomp コマンドを使用して再コンパイルする必要があります。


# /usr/sadm/bin/mofcomp -u root -p root_password your_mof_file


Solaris_FileSystem インスタンスが要求された時に CIMOM (Common Information Model Object Manager) がクラッシュする (バグ ID: 4301275)

CIM WorkShop または WBEM API を使用して Solaris_FileSystem クラスのインスタンスを列挙すると、CIMOM が動作しなくなり、次のようなエラーメッセージが表示されます。


Attempted to complete RMI action
   enumInstances and received exception 
   java.rmi.UnmarshalException: Error 
   unmarshaling return header; nested 
   exception is:
   java.io.EOFException

回避方法: スーパーユーザーになって次のコマンドを実行して、CIMOM を再起動してください。


# /etc/init.d/init.wbem stop
# /etc/init.d/init.wbem start

[日本語環境のみ] ja および ja_JP.PCK で Solaris Product Registry を起動すると、 「Solaris 8 システムソフトウェア」という文字列が正しく表示されない (バグ ID: 4378201)

Solaris Product Registry で「Solaris システムソフトウェア」をクリックすると、Solaris コンポーネント情報がシステムから読み込まれ、「Solaris システムソフトウェア 」という表示が「Solaris 8 システムソフトウェア」に変更されます。

しかし、ja または ja_JP.PCK ロケールで Solaris Product Registry を起動していると、「Solaris 8 システムソフトウェア」の「システムソフトウェア」の部分が文字化けします。また、「一覧」区画および「詳細情報」区画でも「Solaris 8 システムソフトウェア」という文字が正しく表示されなくなります。

回避方法:「Solaris 8 XXXXXXXX」のような文字化けのある表示は、「Solaris 8 システムソフトウェア」 に読み換えてください。

[日本語環境のみ] admintool で日本語を含むホームディレクトリを持つユーザーを登録できない (バグ ID: 1223141)

admintool 上では、日本語のホームディレクトリ名を登録できません。

回避方法: useradd(1M) コマンドを使用してください。

ソフトウェアパッケージを追加するときに、ディレクトリパスの指定時に admintool がコアダンプすることがある

admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定」の「ハードディスク」には、Solaris イメージのトップディレクトリ (Solaris_8/ があるディレクトリ) を指定してください。それ以外のディレクトリを指定すると admintool がコアダンプすることがあります。

[日本語環境のみ] admintool でソフトウェアの追加・削除を行う時に起動されるウィンドウで、日本語文字が表示されない (バグ ID: 1224697)

admintool を使ってソフトウェアパッケージの追加・削除を行う場合、入力を促すメッセージおよびログを表示するためのコマンドツールが起動されますが、 ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは日本語のメッセージが表示されません。

回避方法: この状態でもパッケージの追加・削除は可能ですが、表示されるメッセージを見るためには、ja ロケールまたは C ロケールで Solaris CDE 環境にログインし直して、admintool を起動してください。

admintool でソフトウェア情報が更新されない (バグ ID: 4024598)

admintool を使ってソフトウェアパッケージの削除を行なった場合、削除が成功したにもかかわらず、admintool 上のソフトウェアパッケージのリストが直ちに更新されません。

回避方法: admintool を起動し直してください。

ソフトウェアパッケージを追加する場合、CD の読み込み中に admintool がコアダンプすることがある (バグ ID: 4304720)

admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定」の「CD (ボリューム管理あり)」または「CD (ボリューム管理なし)」を使用すると CD の読み込み中に admintool がコアダンプすることがあります。

回避方法: pkdadd コマンドを使用してパッケージを追加してください。または、CD に Solaris Web Start 2.x が含まれている場合は、Solaris Web Start 2.x (installer) を使用してパッケージをインストールしてください。