ネームスペースは、管理対象オブジェクトを抽象化した論理的なエンティティです。ここには、クラスとインスタンスが格納されます。ネームスペースは、ディレクトリ構造、データベース、フォルダなどのさまざまな形式で実装できます。デフォルトでは、CIM WorkShop は、ローカルホストのデフォルトネームスペース root\cimv2 で動作している CIM Object Manager に接続します。デフォルトネームスペースに含まれるクラスはすべて、「CIM WorkShop」ウィンドウの左側に表示されます。現在のネームスペース名は、「CIM WorkShop」ウィンドウのツールバーに表示されます。CIM WorkShop では、個々のホストに存在するネームスペースのクラスを表示し、別のネームスペースに位置を変更できます。
特定のネームスペースにユーザー権限を設定する場合は、Sun WBEM User Manager を使用します。Sun WBEM User Manager ツールについては、『Solaris WBEM Services の管理』の「セキュリティの管理」を参照してください。
ネームスペースを作成する
ネームスペースを変更する
ホストを変更する
ネームスペースのクラス継承ツリーを再表示する
すでにあるネームスペースの中に 1 つまたは複数のネームスペースを作成できます。
「CIM WorkShop」ウィンドウで、「ワークショップ (WorkShop)」メニューの「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」を選択します。
新しいネームスペースを作成する先のネームスペースを右ボタンでクリックし、「ネームスペースを追加 (Add Namespace)」を選択します。
入力ダイアログボックスに新しいネームスペースの名前を入力し、「了解 (OK)」をクリックします。
Sun WBEM SDK ではデフォルトのネームスペースとして root\cimv2 が設定されていますが、ほかのネームスペースをデフォルトとして使用するように変更できます。
「CIM WorkShop」ウィンドウで、「ワークショップ (Workshop)」、「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」の順にクリックします。
「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」ダイアログボックスで、使用したいネームスペースのアイコンをクリックします。「了解 (OK)」をクリックします。
選択したネームスペースが、現在のネームスペースになります。
ネームスペースまたはプロセスを表示するホストを変更できます。
「ワークショップ (Workshop)」、「ホストを変更 (Change Host)」の順にクリックするか、「CIM WorkShop」ツールバーの「ホストを変更 (Change Hosts)」アイコンをクリックします。
「ホスト名 (Host Name)」フィールドで、表示したいネームスペースが入っているホスト名を入力します。
「ユーザ名 (User Name)」フィールドに自分のユーザー名を入力し、「パスワード (Password)」フィールドにパスワードを入力します。
「了解 (OK)」をクリックします。
ネームスペース内のクラス継承ツリーを再表示して、そのネームスペースで作業を行なっているほかのユーザーが加えた変更を反映させることができます。