Sun WBEM SDK 開発ガイド

WHERE 節

QueryExp クラスは、その各サブクラスが条件式を表している abstract クラスです。特定の CIMInstance がこれらの条件式に適用されると、ブール値を返します。

WHERE 節は、照会のスコープを狭めるためのものです。WHERE 節には条件式が含まれています。これらの条件式には、プロパティまたはキーワード、演算子、定数が含まれています。WHERE 節には、あらかじめ定義された WQL 演算子のいずれかを指定する必要があります。

SELECT 文の後に追加する WHERE 節の基本的な構文は、次のとおりです。

SELECT FROM WHERE CIM instance CIM class conditional_expression

WHERE 節の条件式は、次の形式です。

 
property operator constant

QueryExp クラスの次の各サブクラスは、WHERE 節における条件式の特定のタイプに対応しています。

WHERE 節の条件式は QueryExp クラスで表されます。条件式はツリー構造になっています。たとえば、条件式 (a=2 and b=3 or c=4) は、次のようなツリー構造で表されます。

QueryExp クラスは照会式ツリーのトップレベルだけを返します (上の例では ORQueryExp)。これによって、プロバイダは、そのクラス内のメソッドを使って照会式ツリーの分岐を下方にたどることができます。