Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

第 11 章 WBEM SDK

Solaris 8 4/01 リリースで WBEM SDK が新規に追加されました。WBEM SDK についての詳細は、『Sun WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。


注 –

最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 8 Update リリースのマニュアルページには、「Solaris 8 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報も提供されています。


Web-Based Enterprise Management (WBEM)

Web-Based Enterprise Management (WBEM) では、複数のプラットフォーム上のシステム、ネットワーク、およびデバイスを Web ベースで管理するための標準が提供されています。Sun WBEM Software Developer's Toolkit (SDK) では、ソフトウェア開発者は、Solaris オペレーティング環境におけるリソースを管理する、標準ベースのアプリケーションの作成が可能になります。また、開発者はこのツールキットを使用して、データにアクセスするときに管理対象のリソースと通信するプログラムである、プロバイダを作成することもできます。Sun WBEM SDK には、Common Information Model (CIM) のリソースの記述や管理を行うためのクライアントアプリケーションプログラミングインタフェース (API: Client Application Programming Interface)、および管理対象リソースの動的データの取得や設定を行うためのプロバイダ API が含まれています。また、Sun WBEM SDK では、システム上で管理対象リソースの作成や表示を行うための Java アプリケーションである CIM WorkShop、および WBEM のクライアントプログラムとプロバイダプログラムのサンプル集も提供しています。