次の表では、m4 FEATURE() 宣言の新規のキーワードと更新されたキーワードを示します。.mc ファイルに feature を宣言するには、次の例に示す構文を使用します。
FEATURE(`key_word', `argument') |
次の表では、どのキーワードに arguments が必要であるかを示します。
表 21–13 FEATURE() 宣言の新規および更新されたキーワード
キーワード |
説明 |
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delay_checks |
引数: friend (spam-friend テストを有効にする)、または hater (spam-hater テストを有効にする) すべてのチェックを遅らせる新しいキーワード。FEATURE(‘delay_checks’) を使用すると、クライアントが接続したり MAIL コマンドを発行した時にルールセット check_mail や check_relay は呼び出されません。その代わりに、これらのルールセットは check_rcpt ルールセットから呼び出されます。詳細は、/usr/lib/mail/README ファイルを参照してください。 |
dnsbl |
DNS サーバー名 拒否メッセージ このキーワードは、複数回含めることができます。 |
generics_entire_domain |
引数: なし genericstable を $=G のサブドメインに適用するために使用することもできる新しいキーワード。 |
ldap_routing |
引数: 詳細は、/usr/lib/mail/README の LDAP ROUTING の節を参照してください。 LDAP アドレスルーティングを実装する新しいキーワード。 |
local_lmtp |
引数: LMTP 対応メールプログラムのパス名。デフォルトは mail.local で、これは Solaris のリリースでは LMTP 対応です。 ローカルメールプログラムの配信ステータス通知 (DSN) 診断コードタイプを SMTP の適切な値に設定するキーワード。 |
nocanonify |
引数: canonify_hosts または、なし このキーワードには、次の機能が含まれるようになりました。 CANONIFY_DOMAIN または CANONIFY_DOMAIN_FILE によって指定されたドメインのリストを $[ および $] 演算子に渡し、正規化を依頼することができます。 <user@host> のような 1 つのホスト名だけを持つアドレスの正規化を依頼できる。ただし、そのパラメータとして canonify_hosts が指定されている場合に限ります。 複数のコンポーネントからなるアドレスに後続のドットを付加します。 |
no_default_msa |
引数: なし m4 によって生成された構成ファイルにある sendmail のデフォルト設定をオフにして、いくつかの別のポートで待機する、新しいキーワード。RFC 2476 の実装です。 |
nouucp |
引数: reject (! トークンを許可しない) または nospecial (! トークンを許可する)。 アドレスのローカル部分に ! トークンを許可するかどうかを指定するキーワード |
nullclient |
引数: なし 通常構成のすべてのルールセットを提供するキーワード。これにより、anti-spam チェックを行うことができます。 |
relay_mail_from |
引数: domain (オプションの引数) メール送信側がアクセスマップに RELAY としてリストされており、From: ヘッダー行が付加されている場合、中継を許可する、新しいキーワード。オプションの domain 引数が指定されている場合は、メール送信側のドメイン部分もチェックされます。 |
virtuser_entire_domain |
引数: なし VIRTUSER_DOMAIN または VIRTUSER_DOMAIN_FILE によって移植できる virtusertable エントリのマッチングのための新しいクラス $={VirtHost} を適用するために使用できるようになったキーワード。 FEATURE(`virtuser_entire_domain') では、クラス $={VirtHost} をサブドメイン全体に適用することもできます。 |