ホットプラグ機能が有効になる特定状況は、3 種類あります。
記憶容量の増加のために、システムにディスクドライブを追加する場合。「FC-AL ディスクドライブの追加」を参照。
システム稼動中に障害が発生したディスクドライブを交換する場合。「FC-AL ディスクドライブの交換」を参照。
システムから不要になったディスクドライブを取り外す場合。「FC-AL ディスクドライブの削除」を参照。
ディスクドライブをホットプラグする方法は、使用中のアプリケーションによって異なります。アプリケーションごとに異なりますが、以下の処理はどの場合にも必要です。
ディスクドライブを取り外す準備をします。つまり、対象ディスクドライブへの活動を停止して、オペレーティング環境の構成から解除します。「FC-AL ドライブの取り外し準備」を参照。
ディスクドライブを取り外して、交換ドライブを取り付けるかスロットを空のままにします。「FC-AL ディスクドライブの交換」、「FC-AL ディスクドライブの追加」、または 「FC-AL ディスクドライブの削除」を参照。
新しいドライブを使用するために、オペレーティング環境を再構成します。「FC-AL ディスクドライブの再構成」を参照。
エラーログのレベルは、アプリケーションによって異なり、さまざまなレベルが提供されます。一般に、障害または障害の発生したディスクに関するメッセージは、システムのコンソールウィンドウに表示されます。この情報は /usr/adm/messages ファイルにも記録されます。アプリケーションに付属しているマニュアルを参照してください。
可能な場合は、事前に交換用ディスクドライブを準備してください。ディスクを交換するのと同じ手法で、交換する各ディスクドライブをフォーマット化、ラベル付け、およびパーティションに分割します。ディスクのフォーマット化とパーティションの分割方法、およびディスクをアプリケーションに追加する方法については、アプリケーションのマニュアルを参照してください。
FC-AL ディスクのホットプラグ手順は、ディスクドライブの追加、取り外し、および交換に luxadm insert_device と remove_device サブコマンドを使用します。これらのコマンド構文の詳細は、「格納装置やディスクの削除、追加、交換」を参照してください。
ディスクドライブを物理的に追加または取り外す詳細手順については、ディスク格納装置の設置・サービスマニュアルを参照してください。
障害の発生したドライブを交換する場合は、障害の発生したドライブを取り外したスロットに、新しいドライブを取り付けます。
アプリケーションに対してディスクドライブを構成または構成解除する場合は、論理デバイス名を使用してドライブを指定する必要があります。
ホストのポートまたはホストのアダプタに接続されたディスクの命名規約は、cwtxdysz です。cwtxdysz は論理デバイス名で、以下の意味があります。
w は、FC-AL コントローラに対応します。
x は、ディスクスロットに対応します。
y は、ディスクドライブの論理ユニットに対応します (常に 0 です)。
z は、ディスクのスライスまたはパーティションに対応します。
マウントされたディスクドライブの論理デバイス名を確認するには、df コマンドを使用します。 df (1M) のマニュアルページを参照してください。マウント解除されたドライブの論理デバイス名を確認するには luxadm display コマンドを使用します。format コマンドも使用できます。format(1M) のマニュアルページを参照してください。
パス名、WWN、または格納装置名とスロット番号を使用して、luxadm サブコマンドにデバイスを指定できます。
格納装置名を使用する場合は、ボックス名を割り当てる必要があります。
Sun Fire 880 SES の格納装置名は、以下のように指定します。
ボックス名,[s]スロット番号 |
Sun StorEdge A5000 インタフェースボードの格納装置名は、以下のように指定します。
ボックス名,[f|r]スロット番号 |
ボックス名は、luxadm enclosure_name サブコマンドを使用して格納装置に割り当てる名前です。Sun StorEdge A5000 を使用している場合は、フロントパネルモジュールの名前です。オプションのスロット番号を指定しないで使用すると、ボックス名は Sun StorEdge A5000 サブシステムのインタフェースボード、または Sun Fire 880 の内部記憶装置アレイとなります。
ボックス名とスロット番号を割り当てるには、次の手順を実行します。
格納装置名を確認するには、probe サブコマンドを使用して、以下のように入力します。
#luxadm probe |
論理パス名、WWNおよび格納装置名を含む、接続されたすべてのサブシステムとディスクの一覧が表示されます。
格納装置名にボックス名を割り当てるには、enclosure_name サブコマンドを使用して、次のように入力します。
#luxadm enclosure_name 新しい名前 格納装置名 | パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
新しい名前 |
格納装置名に割り当てる名前です。新しい名前は、16 桁以内の英数文字にする必要があります。新しい名前には、格納装置、またはインタフェースボードのボックス名を指定します。 |
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 ディスクアレイ、または Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの格納装置名です。probe コマンドを使用して、格納装置の名前を表示します。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000 ディスクアレイ、または Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの物理パス名または論理パス名です。格納装置の名前が不明な場合は、enclosure の代わりにパス名を使用します。probe または probe -p コマンドを使用して、パス名と World Wide 名を表示します。 |
display サブコマンドを使用して、個々のディスクのスロット番号を確認します。
display コマンドは、各ディスクのスロット番号と WWN 番号の一覧を返します。luxadm サブコマンドで個々のディスクを指定するには、手順 2 のボックス名と手順 3 のスロット番号を使用します。
次のコマンドは、論理パス名とともに enclosure_name サブコマンドを使用して、Sun Fire 880 格納装置にボックス名 dak を割り当てます。
# luxadm enclosure_name dak /dev/es/ses1 |
次のコマンドは、Sun Fire 880 格納装置 dak 内のスロット 2 にディスクを追加します。
# luxadm insert_device dak,s2 |
デバイスの指定については、「ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定」を参照してください。