『Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』では、SolarisTM のカーネルとネットワークのチューニング可能パラメータに関する参照情報を掲載しています。 このマニュアルには、CDE や JavaTM 環境に関するチューニング可能パラメータの情報は記載していません。
このマニュアルは、SPARCTM ベースシステムと IA ベースシステムの両方の情報を記載しています。
Solaris オペレーティング環境は、2 種類のハードウェア (プラットフォーム) 上で動作します。つまり、SPARC と IA (Intel アーキテクチャ) です。Solaris オペレーティング環境は、64 ビットと 32 ビットの両方のアドレス空間で動作し、IA では 32 ビットのアドレス空間でのみ動作します。このマニュアルで説明する情報は、章、節、注、箇条書き、図、表、例、またはコード例において特に明記しない限り、両方のプラットフォームおよびアドレス空間に該当します。
Solaris システムの管理者は、状況によっては、カーネルのチューニング可能パラメータを変更しなければならない場合があります。このマニュアルは、このような習熟した Solaris システム管理者を対象としています。 Solaris のチューニング可能パラメータの変更に関するガイドラインについては、Solaris システムのチューニングを参照してください。
このマニュアルは、次の章から構成されています。
章 |
内容 |
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Solaris システムのチューニングに関する概要、およびこのマニュアルでカーネルのチューニング可能パラメータの説明に使用する形式の説明 |
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Solaris カーネルのチューニング可能パラメータの説明 (カーネルメモリーやファイルシステム、プロセスサイズ、ページングのパラメータなど) |
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NFS チューニング可能パラメータの説明 (シンボリックリンクのキャッシュや、動的再転送、RPC セキュリティのパラメータなど) |
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TCP/IP のチューニング可能パラメータの説明 (IP 転送やソースルーティング、バッファサイジングのパラメータなど) |
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特定のシステム機能のデフォルト値を変更するためのパラメータの説明。変更するには、/etc/default ディレクトリにあるファイルを変更します。 |
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変更や廃止されたパラメータの履歴 |
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このマニュアルの改訂履歴 (現行の Solaris リリースバージョンを含む) |
Solaris システムのチューニングには、次の書籍が参考になります。
『Configuration and Capacity Planning for Solaris Servers』Brian L. Wong 著、Sun Microsystems Press、ISBN 0-13-349952-9
『NFS Illustrated』Brent Callaghan、Addison Wesley 著、ISBN 0-201-32570-5
『Resource Management』Richard McDougall、Adrian Cockcroft、Evert Hoogendoorn、Enrique Vargas、Tom Bialaski 著、Sun Microsystems Press、ISBN 0-13-025855-5
『Sun Performance and Tuning: SPARC and Solaris』Adrian Cockcroft 著、Sun Microsystems Press/PRT Prentice Hall、ISBN 0-13-149642-3
さらに、Solaris のチューニングに関する情報として次のものがあります。
目的 |
参照先 |
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パフォーマンスチューニングクラス | |
オンラインパフォーマンスチューニング情報 | |
Sun Microsystems Press によるパフォーマンスチューニング関連の文書の注文 |
専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。
http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
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AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define \ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、「IA」という用語は、Intel 32 ビットのプロセッサアーキテクチャを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro、Pentium II、Pentium II Xeon、Celeron、Pentium III、Pentium III Xeon の各プロセッサ、および AMD、Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。