rsctest は、テスト対象の RSC ハードウェアのバージョンによって、実行できるサブテストとオプションが異なります。
RSC 1.0 と 2.0 の両方に共通のサブテストには、以下のものがあります。
表 45-1 RSC 1.0 と 2.0 の両方で実行できるサブテスト
サブテスト |
説明 |
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Ethernet |
ユーザーが指定したデータ、サイズ、パケット数を使用して、Ethernet デバイスで内部ループバックテストを実行します。ユーザーが指定したデータ、サイズ、パケット数を使用して、外部ループバックテストを実行します。このテストを実行するには、RSC 1.0 では 10MB のハブまたはスイッチに、RSC 2.0 では受動ループバックコネクタに接続する必要があります。指定したホストに ping を送信し、応答を検査します。 |
Flash CRC |
フラッシュデバイスで検査合計テストを実行します。 |
SEEPROM CRC |
SEEPROM デバイスで検査合計テストを実行します。 |
Serial |
ユーザーが指定したデータおよびサイズを使用して、2 つの内部シリアルポートで内部ループバックテストを行います。
外部 ttyu ポートで、内部または外部テスト、もしくはその両方を実行します。外部テストでは受動ループバックコネクタが必要です。 |
rsctest を RSC 2.0 ハードウェアで実行すると、以下のサブテストも行います。
表 45-2 RSC 2.0 でのみ実行できるサブテスト
サブテスト |
説明 |
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FRU SEEPROM CRC |
SEEPROM デバイスで検査合計テストを実行します。 |
I2C |
ホストと RSC との間の I2Cバス接続をテストします。 |
TOD |
TOD デバイスに対して複数の読み取りを行い、読み取り時間が増加していることを確認します。 |
Modem |
モデムが接続されていることを確認します。冗長モードで製造情報を表示します。AT 照会コマンドを実行します。 |
これらのサブテストは、RSC ファームウェアに含まれる固有のリアルタイムオペレーティングシステム (RTOS) で作成されたテスト modlet を呼び出します。rsctest のサブテストは、テスト modlet を実行し、パラメタを渡し、ホスト上のテストプロトコルを使用して結果を RSC から RSC 内部シリアル回線に取り出します。