特記事項: luxadm ソフトウェア

FC-AL ディスクドライブの再構成

障害の発生したディスクドライブを交換したあと、システムで実行中のアプリケーションにドライブを再構成する必要があります。

この項目では、UFS、VERITAS Volume Manager および Solstice DiskSuite ソフトウェアの手順を説明します。システムで実行中のアプリケーションに適した再構成手順を実行します。


注意 - 注意 -

この手順は、認定されたシステム管理者が実行する必要があります。動作中のディスクドライブに対してホットプラグ操作を行うと、データが失われたり、破壊される可能性があります。


UFS のディスクドライブの再構成
  1. デバイスのパーティションテーブルが、再作成するファイルシステムの要求を満たしていることを確認します。

    prtvtoc コマンドを使用して、デバイスのラベルを点検できます。ラベルの変更が必要な場合は、format コマンドを使用します。prtvtoc(1M) および format(1M) のマニュアルページを参照してください。 以下に例を示します。


    # prtvtoc /dev/rdsk/cwtxdysz
    

    format ユーティリティーを使用してディスクパーティションテーブルを保存してあり、交換用ディスクと古いディスクのタイプが一致する場合には、format ユーティリティーの partition セクションを使用して、交換用ディスクのパーティションテーブルを構成できます。select コマンドおよび label コマンドのパーティションに関する説明を参照してください。

    交換用ディスクと交換前のディスクのタイプが異なる場合は、以前のディスクのパーティションサイズの情報を使用して、交換ディスクにパーティションテーブルを設定できます。prtvtoc(1M) および format(1M) のマニュアルページを参照してください。

  2. UFS ファイルシステムにディスクスライスを選択して、スライス上に新しいファイルシステムを作成します。


    # newfs /dev/rdsk/cwtxdysz
    

    newfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. mount コマンドを使用して、新しいファイルシステムをマウントします。以下のように入力します。


    # mount マウント先
    

    マウント先の部分には、障害の発生したディスクがマウントされたディレクトリを指定します。

これで新しいディスクを使用する準備は完了です。バックアップから、データを復元できます。

Volume Manager のディスクドライブの再構成

新しいドライブに、交換されたディスクを再作成するには、以下の手順を実行します。

  1. Volume Manager を構成してディスクドライブを構成します。以下のように入力します。


    # vxdctl enable
    

  2. vxdiskadm ユーティリティーを使用します。

    「Replace a failed or removed disk」オプションを選択します。

    vxdiskadm は、交換用に使用できる有効なディスクの一覧を提供します。

  3. 交換用ドライブを選択します。

    vxdiskadm は、障害のあるドライブに一致する交換用ドライブを自動的に構成します。

    冗長データは自動的に復元されます。非冗長データには領域が作成されて定義されます。非冗長データは、バッキングストアから復元する必要があります。

Solstice DiskSuite のディスクドライブの再構成
  1. 必要な場合は、ディスクラベルを復元します。


    # cat /var/tmp/c2t17d0.vtoc | fmhard -s - /dev/rdsk/c2t17d0s2
    

  2. 複製を削除した場合は、適切なスライスに同じ数を追加します。この例では、/dev/dsk/c0t1d0s4 が使用されています。


    # metadb -a c 3 c0t1d0s4
    

  3. ディスクが使用された方法によって、さまざまな作業を実行する必要があります。

    以下に示す表に従って、次に実行する作業を決定します。

    表 3-2 ディスク交換時の特定事項

    デバイスのタイプ 

    処理方法 

    スライス 

    通常のデータ復元手順を行います。 

    非ミラー化ストライプまたは連結 

    ストライプと連結またはその一方を、ファイルシステムに使用する場合は、newfs(1M) を実行してファイルシステムをマウントし、バックアップからデータを復元します。ストライプと連結またはその一方を raw デバイス採用アプリケーションで使用する場合、アプリケーションには自己復元手順が必要です。

    ミラー (サブミラー) 

    切り離されたサブミラーに再接続するために、metattach(1M) を実行します。

    RAID5 メタデバイス 

    スライスを再有効にするために metareplace(1M) を実行します。開始のための再同期が行われます。

    トランスメタデバイス 

    トランスメタデバイスを修復するために、fsck(1M) を実行します。

  4. 削除されたホットスペアを交換して、適切なホットスペアプールに追加します。


     # metahs -a hsp000 c0t0d0s6
    hsp000: Hotspare is added

  5. データを確認します。

    すべてのメタデバイスの、ユーザーとアプリケーションのデータをチェックします。データをチェックするために、アプリケーションレベルの整合性あるチェッカーまたは別の方法を実行する必要があります。