Solaris Live Upgrade 2.0

以前に構成されたブート環境の更新

「Copy」メニューまたは lumake(1M) を使用して、以前に構成されたブート環境のコンテンツを更新できます。アクティブ (ソース) ブート環境のファイルシステムがターゲットブート環境にコピーされ、ターゲット上にあったデータは破棄されます。コピー元のブート環境のステータスは、「complete」である必要があります。ブート環境のステータスを確認する方法については、すべてのブート環境のステータスの表示を参照してください。

コピー作業は後で行われるようにスケジュールできます。スケジュールできるのは一度に 1 つのジョブだけです。スケジュールされたコピー処理を取り消す方法については、スケジュールされた処理 (作成/アップグレード/コピー) の取り消しを参照してください。

以前に構成されたブート環境を更新する (キャラクタインタフェース)

  1. メインメニューから「Copy」を選択します。

  2. 更新する非アクティブブート環境の名前を入力します。


    Name of Target Boot Environmet:solaris8
    
  3. コピー処理を継続するか、または後でコピーが実行されるようにスケジュールします。

    • コピーを継続するには、Return キーを押します。

      非アクティブブート環境が更新されます。

    • 後でコピーが実行されるようにスケジュールするには、「y」と入力し、時刻 (at コマンドの書式を使用) と、結果の送信先電子メールアドレスを指定します。


      Do you want to schedule the copy?y
      Enter the time in 'at' format to schedule copy:8:15 PM
      Enter the address to which the copy log should be mailed:
      someone@anywhere.com

      時刻の書式については、at(1) のマニュアルページを参照してください。

      以上の手順で、非アクティブブート環境が更新されます。

      スケジュールされたコピー処理を取り消す方法については、スケジュールされた処理 (作成/アップグレード/コピー) の取り消しを参照してください。

以前に構成されたブート環境を更新する (コマンド行インタフェース)

この手順では、以前に作成されたブート環境上の古いファイルを上書きしてソースファイルをコピーします。

  1. スーパーユーザーとしてログインします。

  2. 次のように入力します。


    # lumake -t  time -s source_BE -n  BE_name -m email_address
    

    -t time

    (省略可能) 指定されたブート環境上のファイルを指定された時刻に上書きするバッチジョブを設定します。時刻は、at(1) のマニュアルページに指定されている書式で入力します。

    -n BE_name

    ファイルシステムを書き換えるブート環境の名前を指定します。 

    -s source_BE

    ターゲットブート環境にコピーするファイルシステムがあるソースブート環境の名前を指定します。このオプションを省略すると、lumake は現在のブート環境をソースとして使用します。

    -m email_address

    コマンドが完了した時点で、ここで指定する電子メールアドレスに lumake の出力を送ります。email_address はチェックされません。このオプションは、-t と併用する必要があります。


    例 5–1 以前に構成されたブート環境を更新する (コマンド行インタフェース)

    この例では、8:15 p.m に first_disk のファイルシステムが second_disk にコピーされます。処理が完了した時点で、電子メールが anywhere.com の Joe に送信されます。


    # lumake -t  8:15 PM -s first_disk -n  second_disk  -m joe@anywhere.com 
    

    8:15 PM にコピーが行われ、通知の電子メールが送られます。スケジュールされた処理を取り消す方法については、スケジュールされた処理 (作成/アップグレード/コピー) の取り消しを参照してください。