Solaris 8 10/01 ご使用にあたって (Intel 版)

Priority Paging 機能と Solaris 8 キャッシュアーキテクチャ

Solaris 8 オペレーティング環境には、Solaris 7 の Priority Paging 機能を包含する、ファイルシステムキャッシュ用の新しいアーキテクチャが導入されています。Solaris 8 オペレーティング環境では、システム変数 priority_paging を設定しないでください。Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする時に、システム変数 priority_paging/etc/system から削除してください。

新しいキャッシュアーキテクチャでは、ファイルシステムの動作で発生する仮想メモリーシステムへの負荷の大部分が削減されます。これによって、メモリーページング統計のダイナミクスが変わり、システムメモリーの監視機能がより簡素化されます。ただし、従来とは大幅に異なる統計値が出される場合もあることを、メモリー動作を解析する時またはパフォーマンス監視のしきい値を設定する時には留意する必要があります。主な相違点は次のとおりです。