tapetest のオプション
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.6 ユーザーマニュアル』を参照してください。
tapetest は、4 mm、8 mm、DLT、1/4 インチカートリッジ、フロントロード 1/2 インチテープドライブのテストをサポートしています。選択できるテストオプションは、テープデバイスごとに異なります。一部のデバイスのオプションダイアログボックスの例を図 58-1 に示します。
非同期入出力サブテストは、Solaris テープドライバの非同期読み取り・書き込み機能を使用して、テープドライブをテストします。読み取り専用モードでは、それぞれにランダムなサイズとオフセットを持つ非同期読み取りパケットを、最高 4 つテープドライブに送信し、それに関連する入出力処理がすべて完了するのを待ってから、次回分のパケットの送信に進みます。このプロセスは、テストする領域全体のテストが終えるまで繰り返されます。読み取り・書き込みモードでは、読み取りパケットを 4 つ発行するたびに書き込みパケットを 1 つ発行し、書き込みのスポット検査が行われるようにします。このときテストが正しく行われるよう、テープのテスト対象部分にまず書き込みが行われます。このテストは、Solaris 2.6、Solaris 7、Solaris 8 オペレーティング環境、およびそれらの互換リリースでのみ実行することができます。
図 58-1 tapetest のテストパラメタオプションダイアログボックス (4 mm テープドライブ)
注 - このテストは、無効にしてから停止するまでに時間がかかることがあります。
注 - デフォルト以外のオプションを選択すると、実行時間が増加します。
注 - 1/4 インチ 、1/2 インチ、DLT、8 mm テープドライブ用のオプションダイアログボックスは、図 58-1 とは異なります。
表 58-1
tapetest のオプション
オプション
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説明
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Type
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通常のテープドライブまたはテープライブラリ (スタッカ) です。
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# of Tapes
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テープライブラリ内のテープの数です。tapetest は、ライブラリパス内のすべてのテープの後に、単一のテープライブラリパスだけを登録します。
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Density
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大部分のテープドライブで以下のいずれかを選択することができます。
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Low: l テープデバイスをテストします。
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Medium: m テープデバイスをテストします。
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Compression: c テープデバイスをテストします。
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All: l、m、c テープデバイスをテストします。
1/2 インチテープドライブに対しては、800、1600、6250 BPI (1 インチあたりのブロック数) のいずれかを選択することができます。
一部の QIC ドライブに対しては、QIC-11 (1 バイトブロック ID) モード、QIC-24 (4 バイトブロック ID) モード、またはその両方を選択してください。
注 - DLT ドライブについては、l および m の設定ではともに圧縮なしが使用されます。tapetest では、フロントパネルに示された DLT 容量の変更はサポートされていません。
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Mode
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書き込み・読み取りモードを有効にすると、最初にテープに書き込みを行ってから読み戻して比較します。読み取りだけのモードでは、テストは、テープに正しく書き込まれていると見なし、読み取りと比較だけを行います。このモードは、ヘッド位置がずれていないかどうかを調べるときに有効です。
注 - 現在設定されているのと同じテストパラメタを使用して、テープが事前に tapetest で書き込まれていない状態で、読み取り専用パスを試みると、「重大な読み取り障害」が発生します。
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Length
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以下のいずれかを選択し、テストするテープの長さを指定します。
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EOT: (デフォルト) テープ全体をテストします。
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Long: SCSI テープは 70,000 ブロックをテストします。
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Short: 先頭の 1,000 ブロックだけがテストされます。
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Specified: テストするブロック数を、#
of blocks フィールドに入力する必要があります。
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# of Blocks
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Length オプションで Specified を選択した場合は、このフィールドにテストするブロック数を入力する必要があります。
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Blocksize
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ブロックサイズを指定します。このオプションは、Tangberg QIC テープドライブでのみ使用することができます。512 バイト (転送サイズに制限がある旧式のテープ媒体用) または 64 K バイト (現行の高密度テープ媒体用) のいずれかの値を使用することができます。
注 1 - このオプションは、コマンド行インタフェースモードでだけ使用できます。
注 2 - パッチ 110278-01 または 110211-01 が適用されると、このパラメタの設定に応じて、DLT は 512 バイトブロックまたは 65536 バイトブロックを書き込みます。
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File Test
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テープファイルのテスト順序は、以下のとおりです。
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3 つのファイルを書き込みます。
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巻き戻します。
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先頭ファイルの一部を読み取ります。
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2 番目のファイルの先頭まで順方向に空白を挿入します。
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2 番目のファイルを読み取ります。
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3 番目のファイルの先頭まで順方向に空白を挿入します。
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3 番目のファイルの終わりまで読み取りを試みてから (SCSI テープのみ)、2 番目のファイルの先頭まで戻り、読み取りを試みます。
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Retension
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有効にすると、テープの巻き具合いを均等にします。
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Media Test Method
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Sync I/O - Length で指定したブロック数の読み取り・書き込みをします。
Async I/O - テープドライブに対して 4 つの非同期読み取り要求を行います。テストは要求が完了した後も継続されます。
注 - Tangberg QIC テープドライブのテスト中は、Async I/O テストは読み取り専用に制限されます。これは、非同期の動作が他のテープドライブと異なるためです。
注 - このオプションは、同期データ転送要求 SCSI メッセージとは関係がありません。読み取りと書き込みの数は相互に同期しないので、本来の意味で同期か非同期かというだけです。SDTR メッセージは呼び出されません。
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