Solaris 8 のインストール (上級編)

SPARC: カスタム JumpStart プログラムを使用してインストールまたはアップグレードする方法

  1. システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。

  2. tip(1) ラインで接続されているシステムをインストールする場合は、ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あることを確認します。

    stty(1) コマンドを使うと、tip ウィンドウの現在のサイズを調べることができます。

  3. システムの DVD-ROM または CD-ROM ドライブを使用して Solaris 8 ソフトウェアをインストールする場合は、ドライブに Solaris 8 DVD (SPARC) または Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC) を挿入します。

  4. プロファイルフロッピーディスクを使用する場合は、システムのフロッピーディスクドライブにプロファイルフロッピーディスクを挿入します。

  5. システムをブートします。

    • 新しく購入したばかり (未使用) のシステムの場合は、システムの電源を入れます。

    • 既存システムのインストールまたはアップグレードを行う場合は、システムをシャットダウンします。ok プロンプトで次のコマンドを入力します。


      ok boot cdrom:net - install [[url:ask]] [[dhcp]] [[nowin]]

    cdrom 

    CD または DVD からブートすることを指定します。 

    システムの EEPROM が旧式のものである場合は、cdromsd(0,6,2) に置き換えてシステムの CD-ROM または DVD-ROM ドライブからブートしてください。

    net 

    ネットワーク上のインストールサーバーからブートすることを意味します。 

    url

    カスタム JumpStart ファイルの場所を指定します。以下にあるファイルを URL で指定できます。 

    • ローカルハードディスク

      file://jumpstart_dir_path/compressed_filename
      
    • ネットワークファイルシステム (NFS) サーバー

      nfs://server_name:IP_address/jumpstart_dir_path/compressed_config_file
      
    • HTTP サーバー

      http://server_name:IP_address/jumpstart_dir_path/
      compressed_config_file&proxy_info
      

    sysidcfg ファイルを圧縮構成ファイルに含めた場合は、次の例に示すようにそのファイルを含むサーバーの IP アドレスを指定する必要があります。

    http://131.141.2.32/jumpstart/config.tar

    圧縮構成ファイルをファイアウォールで防御された HTTP サーバー上の圧縮構成ファイルに保存した場合は、ブート時に proxy 指示子を使用する必要があります (このファイルが配置されたサーバーの IP アドレスを指定する必要はない)。プロキシサーバーの IP アドレスは次のように指定します。 

    http://www.shadow.com/jumpstart/
    config.tar&proxy=131.141.6.151

    ask 

    システムが起動し、ネットワークへの接続が完了すると、インストールプログラムから圧縮構成ファイルの場所を入力するプロンプトが表示されます。 

    Return キーを押してこのプロンプトへの入力を行わないと、インストールプログラムはネットワークパラメータを対話的に構成し、圧縮構成ファイルの場所を尋ねるプロンプトを表示します。Return キーを押してこのプロンプトへの入力を行わないと、Solaris 8 対話式インストールプログラムが開始されます。 

    dhcp 

    DHCP サーバーからシステムのブートに必要なネットワークインストール情報を取得します。 

    dhcp を指定しないと、/etc/bootparams ファイル、またはネームサービスの bootparams データベースが使用されます。

    nowin 

    X Window を起動しません。カスタム JumpStart インストールの実行には、X Window は必要ありません。このため、このオプションを指定すると、インストール時間を短縮できます。 


    SPARC のみ –

    ハードウェアおよびシステムコンポーネントがシステムによって検査されて、SPARC システムがブートします。ブートには数分間かかります。


  6. sysidcfg ファイルでシステム情報の事前構成を行わなかった場合は、プロンプトが表示された時点でシステム構成についての質問に答えます。

  7. 画面の指示に従って、ソフトウェアをインストールします。

    JumpStart プログラムが Solaris ソフトウェアのインストールを終了すると、システムが自動的にリブートします。

    インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

    • /var/sadm/system/logs

    • /var/sadm/install/logs